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三木武夫さんと海部俊樹さんは自民党の"自浄作用"だった

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『クリーンな政治家が時に引っ張り出された時代の総理、海部俊樹さんが死去』

自民党幹事長時代、クソ生意気で鼻持ちならない時代の小沢一郎さんが『みこしは軽くてパーがいい』と、海部俊樹首相のことを揶揄したことが、当時ニュースになった。
真偽のほどは分からないが、当時の小沢一郎さんならそのくらいの無礼なことは言ったかも知れない。

それでも海部さんは小沢さんより遥かに国民的人気はあった。三木武夫元首相の秘蔵っ子として、弱小派閥だった三木派を支えた。
文教族としても有名で、時の日教組委員長と本質的な議論をするなど、きちんと見える政治を行う政治家だった。

学生時代は早稲田大学雄弁会で活躍したが、

『海部の前に海部なし、海部のあとに海部無し』

と言われるほど、弁論術は卓越していたのだ。

大物ぶって全く国会に姿を見せない国会議員とは違う。私が共同通信政治部でアルバイトをしていた頃、いつも目にしていたのが所属委員会でなくとも、傍聴席で他の議員の質問を真剣に聴く海部さんの姿だった。

それでも弱小派閥の悲しさか。当時の党内事情のみで総理にしてもらった悲しさか。海部内閣は実質、金丸・竹下支配が続き、重大な政策決定は竹下さんの判断を仰いでいたのは間違いない。

リクルート事件で派閥の領袖らが軒並みこけたことで、お鉢が回ってきたのに過ぎなかったのだ。

そうした意味で田中角栄に絡む金権政治批判の中、椎名裁定で総理になれた親分三木武夫さんと同じ運命ではあった。

しかし自民党が危機の時、"自浄作用"としてか、弱小派閥から総理が2人出たことを忘れてはならないと思う。

私は海部さんが名古屋の高校出身であること、大学も同じであることから、ずっとシンパシーは感じていた。
トレードマークの水玉のネクタイを真似、私も2本、持っている。
91才はご長寿だ。ご冥福をお祈りいたします。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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