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不幸な猫の命の繁殖を抑える取り組みは、地域猫・TNR活動しかない

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悲惨な野良猫の生活実態と、最後を迎える時

わが家の近くに黒ネコの親子がいた。うちのフェレットのメイちゃんが縁側で遊んでいると、近くにやって来てガラス越しによく見ていた。

しかしある日、お母さんの黒ネコが死んでいた。恐らくクルマにはねられ、わが家の前まで来て力尽きたようだった。

野良猫の最後はこうした交通事故くらいしか目撃しないが、家ネコに比べてわずか数年の命。
酷暑や寒さ、飢えや病気で苦しんで死んでいくのが普通だという。

私の友人でTNR活動をしている女性がいる。自分の生活の大半を、不幸な猫たちを救うことに費やし、常時、自宅で30匹の猫の世話をしている。このエサ代と病院費用だけでもとっくに1000万円を超えた。

その彼女がこんなことを言っている。

「地域に野良猫がいることを許さないという考えはおかしい。共生できる社会を」という意見。同感です。でも、それで終わってしまうことが私は心配です。
共生。野生動物ではない猫の場合、それは人間側の都合の良い言葉に聞こえるのです。
外で生きる事を猫が受け入れざるを得ないだけ(だから全部保護を、というのとは違います)。

そう思うようになったのは私自身がTNR活動をするようになってから。野良猫の死に方を知ってから。野良猫はどこかで眠るように静かに消えてゆく、と漠然と思っていませんか・・

治療もケアも受けられなかった場合、野良猫は大変苦しんで死にます。極寒極暑餌無し水無し寄生虫だらけ、虐待・・そんな野良猫も多いです。

地域で野良猫が生きられる寛容な社会・・その前に、苦しむ命の無い地域社会にするために、不幸な命の繁殖を抑える取り組み(TNR・地域猫)がもっと進められる社会になる事を望みます。

そしてそれ以上に大切なこと。野良猫の元(遺棄子猫や、未不妊去勢のままの脱走迷子猫)を作らないように、飼い主さんは確実に自分の猫に不妊去勢手術を施す、そんな事を忘れないで欲しいです。

行政がある程度の予算を組めば、不幸な猫は無くなる

結局、不幸なネコを無くすため人間できる活動はTNRということだ。
そしてそれ以前にネコを遺棄しない、迷子にさせない。自分のネコには絶対に不妊去勢手術をすることだろう。

そしてTNRは個人では金銭的な限界がある。行政が数年間、まとまった予算投入すれば一気に解決に向かう。
しかし知ってか知らずか、動物の命などどうでもいいのか。大半の政治家はそれをしない。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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