五輪に絡むと恣意的なテレビのニュースに不快感
テレビというのはなぜこんな恣意的な番組を作るんだろう。それがニュースだから尚更、嫌な感じがした。
東京オリンピック・パラリンピックがあるかないか。さらにあった場合、観客を入れるのか否か。さらに外国の観客を日本に招くのか否か。
オリンピックを実施する場合、政府やオリンピック実行委員会の現在の空気と方針は、どうやら外国からの観客は入れないとの方向になりそうなのだ。
そして電通に繋がる東京のテレビキー局は、政府と同じく何がなんでもオリンピックはやりたいのだろう。
当然、テレビ放映、それに伴うCM収入を考えれば、企業の論理が働くのは理解はできる。

CM収入考えればテレビは盛大に五輪をやりたいのは分かるが…
しかしながらこのコロナ禍のさなか、百歩譲ってオリンピックを開催したとしても、外国人観客を招くのはあり得ないだろう。今、無数の外国人観光客を招けば変異株のコロナを蔓延させた結果、オリンピック終了後の地獄絵図しか想像できない。
当然、テレビ局だから国内の空気は分かっているだろう。
なのになぜ唐突にニュースで外国人観客、観光客が来ないであろうことで落胆する飲食業者、怒りに震える宿泊業者の声をなぜ今、集めなければならないのかと考える。
数日前のTBSnews23で、さらに土曜日の同じくTBSの7デイズでもほぼ同じ特集を組んでいた。
せっかく、接客のために英語を習っていたのに。外国人が喜ぶ店を作ったのに。外国人宿泊客をあてこんでいたのに…などなど。関係者の声を拾っていた。
このように商売の浮沈がかかっている人たちは本当に気の毒だが、こうしたニュースを垂れ流し果たして何の意味があるのか、さっぱり理解できなかった。

コロナ禍収束より大切なものはないはずだが
考えたのは『テレビはコロナ収束より今、外国人観客も訪れる中、盛大に五輪をしたいんだろう』と思わざるを得なかった。TBSのニュースとしてはガッカリしたのだ。
news23のいきなりのトップニュースには、恐らく私と同じ感想を持った人は多かったんじゃないだろうか。
ニュースにひと言、コメントを述べるはずの小川彩佳キャスターもノーコメントだったし、7デイズの編集長安住紳一郎さんも黙っていた。私と同じ思いだったと思いたい。
もりもとなおき