"中国への否定的な日本の行動"とは、当たり前の声だ
このニュースには驚いた。中国外務省の華春瑩報道局長が1日の記者会見で『最近の日本の中国への否定的な行動に重大な懸念を表明する』と、言ったんだと。

これは日本だけじゃなく、西側諸国は皆んな同じじゃないのか?
日本などまだまだ政府が甘い。経済への依存、交流で過剰に期待を寄せている政治家や経済人も多い。中には自民党中枢に媚中派もいる。
どうも日本とインドネシアが外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で中国を念頭に、"力による現状変更の試みに深刻な懸念を共有した"ことなどに反発したようだ。
欧米は"ジェノサイド"とまで表現した中国政府の人権弾圧
さらに報道局長は『日本は中国への中傷をやめ、中日関係の大きな流れを守るよう求める』と指摘したが、この中傷は、中傷じゃなく本当のことだ。
新疆ウイグル自治区への中国政府の酷い弾圧は、欧米はジェノサイドとまで表現する。
このgenocideという単語は高校の時に知り、"皆殺し"という意味と解釈した。しかし近代ではこうしたことばは死語で、その時はもう使うことは無いだろうと思ったものだ。
改めて調べてみるとジェノサイドは"国家あるいは民族・人種集団を計画的に破壊すること"とある。実際、ウイグル自治区からはそうした悲痛な声が聞こえてくるし、欧米はジェノサイドと認識したのだろう。
香港の一国二制度も破壊し有名無実とした
香港の一国二制度を簡単に破壊した香港の選挙制度の改変にも驚いた。香港市民は中国政府に忠誠を誓わねば選挙にも出ることができないのだ。
今は囚われの皆となったいるアグネス・チョウ(周庭)さんなどは、2度と香港では政治家になることはできないのだ。
中国からのインバウンドに期待するあまり、習近平政府の暴挙に目をつぶってはならない。
中国とのお付き合いは、経済よりもっと先に考えるべき大切なことがあるのだ。
もりもとなおき