中央大学から法学部がついにこの4月から都心(文京区茗荷谷キャンパス)に移転完了するとの案内状が届いた。

都内の大学に先駆け東京八王子市に多摩キャンパスとして移転して45年。当初は話題を集めたが、都心で学生生活を送りたい若者には敬遠された。

次第にMARCHの中でも都心で頑張った明治大学や、渋谷キャンパスを充実させた青山学院大学に人気を奪われてきた感は、否めなかった。
そして中央のアイデンティティとも言える司法試験合格者も年々、下降することに大学も危機感を感じていたんだろう。
高校時代、受験生的には"中央大学法学部"は早慶にも負けない横綱級で、キラキラと輝いていた。
司法試験では東大法学部と合格力は二分し、法曹界での存在感は抜群。私も二度に渡り苦杯を舐めた。

そんなわけで娘に後を託し、中央大学法学部法律学科に入れたが、娘的には田舎の立地と超地味な校風が全く合わなかったようだ。

2年生時からは片道2時間もかけ、都心から通っていたくらいだ。
強く中央大学法学部を勧めたのは失敗で、少し娘には気の毒なことをしたと、思っている。

中央大学としては何故、近年、人気が落ちているかは、十二分に認識しているはず。
とりあえず看板・法学部だけでも都心に戻し、名門復活といきたいのだろう。
私も元保護者会の全国副会長として、復活を願ってやまない。
しかし昔の中央大学は御茶ノ水という立地も魅力的だったのに、何故にあんな田舎に移転したか、いまだに理解不能だ。
もりもとなおき