中抜きで莫大な利益の電通が黒字決算
中間決算としては2年ぶりに黒字を確保した…とは。コロナがない時に赤字にもかかわらず、このコロナ不況、とりわけ広告不況の中で黒字とは、さすが世界の電通だ。
しかしまあ、国民から言わせればふざけるなという話しだ。損益の穴埋めは国民の税金じゃないか!と言われても当然。まさにコロナ利権ともいえる"電通中抜き疑惑"は、国民は忘れていない。
この度の決算発表、恥ずかしくなかったんだろうか?

黒字決算はコスト削減の結果とか(笑
電通グループが13日発表した2020年6月中間連結決算は、純損益が157億円の黒字(前年同期は12億円の赤字)となった。新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けたが、
『コスト削減で中間決算としては2年ぶりに黒字を確保した』んだとか。凄い合理化をしたんだな。
電通に関連するテレビや新聞、出版業界は軒並み広告激減で、苦しい経営を強いられているが、スポンサーとメディアの真ん中、両者を結ぶ電通さんだけが黒字とは。全く理解不能なんだが…
官公庁・団体の売り上げがなんと倍増
電通によれば売上高に当たる収益は4590億円で、前年同期比7.6%減となった。
これは東京五輪・パラリンピック延期などで国内の広告が落ち込み、海外もコロナで広告需要が低迷したため。しかしデジタル変革に対応した法人向けサービスは好調だったという。
当然、われわれはこの黒字決算の秘密は例のコロナ不況対策での国の持続化給付金事業の業務委託など、次々と明るみになった電通中抜き疑惑"を思い出す。
業務を委託され、その過程で濡れてで粟の利益を得たのだ。持続化給付金の分だけで、104億円は中抜きしたといわれた。
実際「官公庁・団体」の売上が873億円と倍増し、これだけみても黒字決算分は楽々だった。
あまりに厚かましい電通の説明
厚かましいのは電通の説明だが、不要不急の出張や交際費の削減、執行役員の報酬減額などのコストコントロールを実施したことで増益となったと説明した。
また、中抜きについては『必ずしも受注の仕方が問題だったとは考えていない』と居直ったようだ。
中間決算ではコロナ禍の中、上場企業の過半数が大幅な赤字に転落している。
電通は官邸直結の支援の賜物と言われても当然だ。
もりもとなおき