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事件記者で培ったスキル。人の秘密を聞き出すテクニックは実はある

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"デカにしたい"は事件記者への最高の褒め言葉だと思う

事件記者をしている頃、『もーさんをホンマにデカにしたかった』と、何人もの刑事部幹部に言われた。

サツ記者としては最高の褒め言葉と受け取った。何でも『絶対、記者に言ってはいけない極秘事項を、もーさんだとついつい喋らされてしまう』からだとか。

つまり逆に刑事として被疑者と向き合えば、必ず落とす(自供させる)刑事になっただろうと。

先日も取り調べの可視化について書いたが、上手く被疑者から自供を引き出すのって、自白の誘導にならないのだろうか?

冤罪を産まないために物証や科学捜査が主流の今なら、完全に時代遅れのデカになっていたかも。

人から重大な秘密を聞き出すテクニックはある

まず相手の目の前でメモを取らないこと。要するに警戒させない。捜査幹部と話す時は1時間いたら55分は与太話ばかりだった。そして最後に帰り際、"本当はどうでもいいんだけど"みたいな雰囲気で、思い出したように質問を。部屋を出たら慌ててメモした。

警察関係者の事件に関する情報は大半が守秘義務のあるものばかり。だからこちらも相手を守る姿勢が大切で、証拠は残さない。

聞く時はとにかくさりげなく。もうとっくに知ってるけど…みたいな雰囲気が不可欠。
メモ帳など取り出し身構えたら、相手が大事な話を言う訳がない。

聞き出すより相手が言いたくなる雰囲気づくりが大切

事件記者時代に培ったものだが、人の秘密を聞き出すのは本当に上手いと思う。何もスキルのない人間だが、これだけは。

後輩や知人女性からもいろいろ相談を受けたが『そんな話、俺にしていいの?』みたいな話をたくさん聞いた。
ずっと抱えているのは苦しいが、棺桶まで持って行かなきゃならない話しもたくさんある。たまに人に喋りたくなるが…笑

この場合も興味津々の顔をしてはダメ。そんな話し、どーってことないじゃないか!みたいな表情は絶対に崩してはならない。

人生の師に教わったことは多い。今も思い出す刑事官室

先日、私が人生の師と仰ぐひとり、元徳島県警刑事部長、徳島東署長を歴任した隅田良祐さんの88才の米寿を記念する陶芸の個展があり、そんな昔話に花が咲いた。

新人時代の徳島東署刑事官。まだひよこだった私に事件について一から十まで、捜査の機微まで毎日、毎日1時間は話してくれた。大学の授業としたら、物凄い講義内容だ。だから新聞記者として一人前になれたと思う。

隅田さんに教えていただいた話にも、棺桶まで持って行くものが実はある。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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