京大にはおじさん、がっかり
京都大学には心底、ガッカリだ。反権力の砦、反骨精神、学問の独立、学生運動のメッカ…これらは遥か昔の話なのか。
撤去した学生たちのタテカンを学内に保管しておいたら何者かに持ち去られ、フェンスが壊されましたーって大学当局が警察に言いつけたってホンマなのか?
何者かって?自分とこの学生だって分かってるやろ。
タテカンくらいで大事な学生が警察に捕まってもええんやろか?
京大にはホンマにがっかりや。高橋和巳も絶対、泣いてるやろな。
京大のタテカン規定を実行
京都大学周辺の立て看板に対し京都市は、「屋外広告物」にあたり、擁壁への設置を禁じた条例に違反するーとして、昨年10月に京大に通達。
大学は同12月、大学が承認の団体に限り、指定の場所に決められた期間だけ設置可能ーとする規定を作り、5月1日から施行としていた。
撤去された後の京大周辺
よって13日に撤去に踏み切った訳だが、反対する学生らはいったん撤去された看板をまた立て直すなどして抵抗を。
このため大学当局は18日朝、吉田キャンパス(京都市左京区)の周囲に並んでいたタテカンを再び撤去した。
大学はそのタテカンをキャンパス内で保管していたが、そこへ14日夜に何者かが侵入。タテカンを運び出し、その際、保管場所のフェンスが壊されたーと、京都府警に被害届けを出したという。
大学当局が警察に届けとは
タテカンを持ち出したのは当然、学生の仕業と誰が見てもわかっているはず。それを『何者かに…』って、警察に届けたことに昔の京大を知ってるものとしては、本気でびっくりした。
フェンス壊したのは器物損壊にちがいはないが…
一般学生、一般教職員は?
この顚末について、テレビで何人かがインタビューに答えていたが、
『あれは京大名物やった。あれくらいいいと思うから、撤去は残念』
また『ええと思てるんは関係者だけ。外から見たらおかしいし』の声。
ひじょうに残念なのは、一般学生や一般教職員から大学の今回の措置、やり方への批判の声が、あまり聞こえてこないことだ。
何度も言うがタテカンは他大学で絶滅しつつある京大の文化だと思う。
これじゃ東大や一橋と変わらない。
昭和は遠くなりにけり…
もりもと なおき