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人生黄昏ても、輝く流星群は探したいものだが…

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熟年男女の恋愛物語だが…

ビッグコミックオリジナルに連載している弘兼憲史さんの『黄昏流星群』を毎号、楽しみにしている。
連載開始が1995年だから間もなく四半世紀。随分、長い人気劇画だ。

 

テレビでもやっていたが、原作が面白い物語はテレビや映画になると陳腐になるという偏見を持っているので、観なかった。

知らない人も多いと思いますが、タイトルは"黄昏の空に流星群のような最後の輝きを探していく"という意味合いか。
まぁ、ストーリーは簡単に言えば人生、黄昏てからの恋愛物語。だいたい5〜6回で完結する。
当然、年の差恋愛、不倫、熟年恋愛がテーマ。熟年男性が主人公の時も、熟女が主人公の時もある。

 

そこは"大家・弘兼憲史"だからストーリーそのものに引き込まれ、次回が楽しみになる。

毎回、ビッグコミックオリジナルで読むが、たまにコンビニでペイパーバックの単行本も買う。何度、読んでも弘兼作品は奥深く飽きがこない。

最後は必ずハッピーエンドの安心感

印象に残る物語はたくさんあった。何かの拍子で若い女性が江戸時代初期に迷い込み、剣術の達人のミドルエイジの侍と恋愛してしまう。
で、また何かの拍子で現代に戻るが、剣豪の子を宿しており、出産する。
その剣豪は実は宮本武蔵だったというオチ。

真面目な弁護士が友人に誘われて秘密クラブに。一夜だけのお相手の人妻にルールを破って本気に。
しかし娘のフィアンセの母親だった…とか。

犯罪がらみでワケありの男女が、最後は必ずハッピーエンドで結ばれるから、安心感もある。

今、リアルタイムで続いているのは40代の金持ちの奥さんたちが、若い男たちと『ママ活』をし、深みに入った挙句、にっちもさっちもならなくなるストーリー。
食事だけが、ホテルに。若い男にそれを逆手に取って脅される主婦あり、21才の男がストーカーとなって命の危険に晒される主婦も。

物語は恐らく、簡単にママ活することに対し、弘兼さんが世の女性たちに注意を喚起しているんだと思う。
最終回が楽しみだ。

私は流星群を見ることもなく、もうすっかり黄昏てます。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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