まさかゴーン逮捕の意趣返しではないと思うが…
国際社会のダイナミズムをひしひしと感じる。
東京五輪・パラリンピックの招致活動に不正があった疑いがあるとして、フランス司法当局が、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)に対する刑事訴訟手続きを進めているとのニュースが飛び込んできた。
瞬時に日本の検察がフランスルノーの会長であるカルロス・ゴーンを昨年11月から身柄拘束してることが頭をよぎったのは私以外にも、いっぱいいるような気がする。
まさかな?とは思うが…
2年前に疑惑は報道されていた
フランスのAFP通信やルモンドによると、竹田会長に対する正式な裁判の前に取り調べをする「予審」の手続きが昨年12月10日に始まったという。
2014年に解散した東京五輪・パラリンピック招致委員会がシンガポールのコンサルティング会社に支払った約230万ドル(約2億3000万円)の一部が、選考に絡む国際オリンピック委員会(IOC)関係者に渡った疑いがあるとみて、捜査しているもよう。
フランス捜査当局はリオ、東京五輪誘致に贈収賄の可能性として2年も前に、関心を示していた。
当然、フランス捜査当局はコンサル経由でIOC関係者に、五輪を日本に誘致するための賄賂が渡ったとみているんだろう。
竹田氏は当時、招致委の理事長を務めていた。
竹田氏贈賄で立件なら東京五輪に汚点
フランス捜査当局はリオ五輪誘致でもセネガルのIOC役員を収賄で起訴。その息子にも逮捕状をとっているが、この息子は日本IOCが依頼したシンガポールのコンサルタントと繋がりがある。
ゴーン逮捕は11月19日。その3週間後には竹田氏の予審が始まっている。リオのケースから判断すると、捜査は竹田氏に深く及びそうな気がする。
なぜ2年も経過してから動き出したんだろう。
というより、ゴーンの事件より遥かに早く内偵はされていた。竹田氏が贈賄で立件でもされたら、東京オリンピック・パラリンピックに汚点を残すのは間違いない。
もりもと なおき