会見資料放り投げは何を意味する?テレビに撮られた林市長
林文子横浜市長が会見から引き上げる時、追いかけるテレビカメラから見えなくなったと思ったのか?
会見資料を思い切りばら撒く様子が、TBSのテレビカメラにすりガラス越しだがバッチリと映し出された。
すりガラスの向こうに回り、安心したんだろうが、いかにも腹立ちまぎれの様子は否めない。
行政トップが何かに八つ当たりする姿は全くいただけなかった。


いつまで任期があるか知らないが、この一件はカジノという大きな政治課題が絡むだけに、林市長の政治生命を大きく左右することになるような気がする。
最後まで姿を追ったTBSのカメラクルーは新聞協会賞ものだ。
憔悴と怒りの表情…本心はカジノなどやりたくない?
テレビで拝見した限りだが、記者会見から引き上げる市長の顔はすっかり疲れ、なぜか怒気に満ちていたように感じた。
資料を投げ捨てた理由は
①本心はやりたくないカジノを、やらなきゃならないモヤモヤから②1時間半も記者のしつこい質問にさらされたー
の2点か。
林市長は一昨年の横浜市長選挙では、カジノ誘致については全くの白紙と表明。カジノ反対派に『市長はやらない』と見せかけたとの声も多い。
恐らくカジノ誘致を表明していたら、選挙の情勢はまた違ったものになっていたかもしれない。
それくらい横浜市民の反対の声は大きかった。
市民の大半が反対の中、逼迫した財政が賭博で立ち直る訳がない
会見では横浜市の財政が逼迫していることを挙げ、カジノに頼らざるを得ない苦しい財政状況を強調したが、市民へ説得力を持って伝わったのか。
横浜市民の90%以上が誘致に反対しているというカジノを中心としたIR構想だ。
選挙をしなければならない政治家はやりたくはないのが本音だろう。
しかし突然の林市長のカジノ誘致表明。政府筋、特に地元菅官房長官筋からの圧力との声は多い。
資料放り投げは本意でないことに対するストレスからか?
もりもと なおき