なぜか日経平均株価が上がる特異日・バレンタインデー
間もなくバレンタインデー。百貨店やショッピングモールにはきらびやかなチョコレートが並びはじめている。

実は2月14日は土日と重ならない限り、株の世界でもたいへん注目すべき日になっているとか。
何故かと言うと、『この日は意味不明に株価が上昇する』と、証券業界では定説となっている。業界用語でアノマリーと言われ、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象なんだとか。
もちろんお菓子業界などバレンタイン関連銘柄に限った小さな話しではなく、2月14日は何故か日経平均が上がる『チョコレートアノマリー』が起こるからだ。
年間わずかだが、説明のつかない株価上昇の日がある
日経平均株価には、理由はよくわからないが、過去の経験則から日経平均が上昇することが多い、上げの特異日があるという。
例えば大発会。リーマンショック後(2008年以降)でもこの日、日経平均が上昇した確率は70%を超えている。しかしこれは年明けから売る人は少なく、特異日であってもご祝儀的に買いから入る投資家が多いからだろうと、素人でも容易に想像はできる。
しかしリーマンショック後も、全て日経平均が上がる本当の意味で特異な不思議な日も年間、数日はあるとか。
証券業界では定説、バレンタインデーのアノマリー
あと毎年、証券業界の人が注目するのは、2月14日のバレンタインデー。この日は昔から上げの特異日として知られている。
何とリーマン後、この日に日経平均が上昇した確率は80%を超えているし、バブル崩壊後(90年以降)でも70%を超えるというから、やはり不思議な日だ。
そして証券業界いうところのチョコレート・アノマリーの理由は定かではない。
なんとなく言われてきたのが、男が朝からチョコレートをもらい、テンションが上がっているからだと。これは冗談ではなく、かなり可能性は高いと、私は思う。

土日のバレンタインデーは菓子業界には大打撃
それほど嬉しいチョコレートだが、お菓子業界にとってダメージ大なのは、バレンタインデーが土曜、日曜日に重なること。仕事が休みだと会社で配る"義理チョコ"の売れ行きが激減するからだ。

チョコレートの売り上げはバレンタインも手伝い、2月が年間売上の25%を占める。しかしバレンタインデーそのものは既に成熟したイベントで、とりわけお菓子業界にとっては今後も伸びる要素は無いと言われる。
しかし日本経済にとってはチョコレート・アノマリーは、良いことかもしれない。
自分的には歳の割にたくさんいただく方だとは思うが、持病の糖尿病を考えると痛し痒し。2月は本当に間違いなく血糖値・ヘモグロビンA1Cが上昇し、医師の注意を受けるのも恒例だ。
もりもと なおき