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余った休みを介護などに。富田製薬、有給休暇ストック制度を採用

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サラリーマン時代、慢性的に忙しくてほとんど消化しなかった有給休暇が、年度替りで消滅するのはなんとも悔しかった。

この残った有給休暇を在職中、ずっと取っておくことができないのかーと思ったものだ。

介護や病気療養に利用


このサラリーマンの切なる願いを鳴門市の富田製薬株式会社(富田純弘社長)が『有給休暇ストック制度』として採用する。長く休みたい家族の介護や自らの病気療養に使えることになる。

有給プラス30日


同社の年次有給休暇は20日間。2年間有効だったが、2年以内に消化できない分は失効していた。

この失効分を上限、30日間、ストックできる制度をつくったという。年次有給休暇と合わせれば、連続50日間の休みが可能だ。

会社に申請すればこのストックした有給休暇が、介護やケガ、病気の療養に堂々と使えるようになる。

富田製薬は、粉末透析剤では国内シェアの60%を占めるトップメーカー。

有名な入浴剤の原料もメーカーに提供している。

昨年は定年を2年間引き上げて徳島県では初めて62才とするなど、働く環境の整備にひじょうに前向きな企業で、学生たちの人気が高い。

私も富田社長とは知己があるが、アイデア豊富で気さくな方。経営者として極めて優秀で、常に従業員と向き合うイメージがある。

この有給休暇ストック制度は、他の企業にも広がって欲しい。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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