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依然続く自宅待機で孤独感に襲われる学生も。大学はもっと工夫を

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何でもコロナのせいにするんじゃなく、大学ももっと真剣に学生たちのことを考えるべきだ。オンラインでカリキュラムを消化することだけ考えていないか。キャンパスへも入れず何の大学生活か。三密回避は理解できるが、例え週1回でも大教室で少人数の語学授業やゼミくらい、工夫したらどうかと思う。

学生は自宅待機で、ロックアウト状態が続く
大学も多い(早稲田大学)

自宅待機とオンライン授業だけで、精神的ダメージも

早慶やMARCH規模の全国の私立大学や大規模な国立大学は4月以降、入学式も授業もなく、さらに大学に立ち入ることさえできず、学生の自宅待機が続いている。

授業はオンラインで新入生はいまだキャンパスライフは知らない。当然、新しい友人もできないままの学生も多い。
精神的にダメージを受けている者も相当な数に上っているようだ。

昔の学生のようにサボって行かないのと、行きたくても行けないのは全く意味が違う。遊んだり、バイト三昧かと思いきや、オンライン授業があるから、パソコンに縛りつけられているのだ。

40%の学生が孤独感に襲われている…九州大学調査

全ての授業を原則、オンラインで行っている九州大学(福岡市西区)がこのほど学内調査をしたが、キャンパスライフが遠くなっていることに、多くの学生の悩みが浮かび上った。

調査は九州大学の大学院生や留学生を含む全学生約1万8000人を対象にメールで実施し、約3割の5888人が回答した。

まず、15%の学生がこの1か月、友人と直接、話をしていないと回答。教員と話しをしていないのは、60%近くもいた。
孤独感を感じているものは40%にも及んだ。
これらは全学年のデータだから1年生のこうした比率は遥かに高いことが推察される。

春から自宅待機とオンライン授業が続く九州大学。精神的に参っている学生も多い

精神的に落ち込み睡眠障害も

また心身の状態について「気分が落ち込んでいるか」との問いに「あてはまる」「ややあてはまる」との回答が計42%にも。4人にひとりが良く眠れないと、訴えた。

これは6月の調査だが依然、オンライン授業は続いている。2ヶ月経過し、さらに学生たちの苦悩は増加していることが予想される。九州大学の調査だが大規模大学全てに共通する学生たちの悩みだろう。

授業料に見合ったものを学生に提供すべき

狭い自室でひとりで受けるオンライン授業など面白いはずがない。大学教員のIT能力にも大きな差があり、高齢の教授になると極めて稚拙らしい。

もちろん新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためで、全て大学の責任ではないが、今の大学は授業料に見合ったものを学生に提供できていないのは間違いない。

例え週1回でも大学へ行けるようになれば学生たちの気持ちも大きく変わる。

大学側の工夫が足りなさ過ぎる。昔だったら学生たちは大騒ぎだろう。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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