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優しい人も怖い人も誠実だった過去の官房長官会見。なぜこうなった?

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そうそうたるメンバー、歴代官房長官

新聞社も新聞記者も右から左まで様々だ。それだから民主国家のメディアは成り立つ。特に私の先輩らを見ても元全共闘活動家もたくさん全国紙の新聞記者になった。

政治記者を一番、相手にしなければならないのは、官邸を守る官房長官だ。毎日の会見でいかなる質問にも時には誠実に答え、政権を守るために綺麗にかわしてきた。

歴代の長官を見れば、後に総理となった人多数。キラ星の如くそうそうたるメンバーに今更ながら驚く。

優しく誠実、時には記者を鍛えた

竹下登さん、安倍総理の父上である安倍晋太郎さん、小渕恵三さん、伊東正義さん、宮澤喜一さん、加藤紘一さん、青木幹雄さん、福田康夫さん…
皆さん、本当に誠実に受け答えしていたのが印象的だ。

また、後藤田正晴さん、野中広務さんはバカな質問をしたら怖い顔をしていたが、きちんと質問に答え、時には記者などグーの音も出なくされていた。

 

官房長官にはこんなイメージしかないから、会見の記者を差別したり、広報の木っ端役人が質問を妨害するかのような、現政権下の菅官房長官の内閣記者会との会見はあり得ないと思う。
政権にとって実は全くプラスにもなっていない。

この状況を作り出したメディアの責任は大

昨日は菅官房長官は東京新聞望月いそこ氏の質問に対して『あなたに答える必要がない』とまで言っている。
もしいそこ氏がピントのずれた質問をしたのであれば、それでもきちんと説明するのが官房長官の役割と思うが。

もし後藤田正晴さんなら怖い顔をして『あなたねぇ…』と、必要以上にいそこ氏には説明してきた気がする。

首相官邸はこれまで、『事実に基づかない質問は、厳に慎むようお願いする』などと再三、東京新聞社に対応を申し入れている。
内閣記者会への申し入れも、新聞労連が抗議するなど、問題になった。

望月記者の件の質問は『会見は国民の知る権利に応えるためにあると思うが、何のための場だと思うか』だった。時期を得た質問だじゃないか。

やはり会見ではいかなる質問にも答える義務が官房長官にはある。記者が勉強不足、バカだなぁと思ったら、鍛えてやれば良い。後藤田さんはそうだった。

それと取材される側がここまで上から目線になってしまったのは、全てのメディアの体たらくと忖度報道からだ。
完全に舐められているから、はっきり言って彼らはもはや記者として国民の代表とは言い難い。
今の状況を生み出したのは、参加している全ての大手マスコミの責任だ。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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