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元千葉市議が妹家族を包丁で襲い、姪を刺殺した事件の闇

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6才の姪を刺殺

新潟市の小2女児殺人事件で陰が薄くなっているが、13日夜、千葉市内で元千葉市議が、一緒に訪れた居酒屋で、妹家族4人を包丁で殺傷した事件も、深いヤミを感じる。刺し殺されたのは、6才の姪だった。

家族4人に包丁で切りつける

元市議は小田求容疑者。桐朋音楽大学を出たバリトンオペラ歌手。この日は46才の誕生日だった。
療養中の沖縄から久々に千葉に戻っていたという。

現場となったのは千葉市内の居酒屋。夫、長女、二女という妹家族による誕生祝いだったのかもしれない。
小田はこの日、長女への誕生祝いも、用意していたという。

しかし凶行に及んだのは店を訪れたわずか15分後。さらに凶器の包丁はバッグに入れて持参しており、計画的犯行との見方が強い。

現場はまさに修羅場だったようだ。

個室のため他の客や店関係者は、叫び声を聞くまで犯行は分からず、突然、激昂して妹や夫に切りかかった。

両親は子供たちを必死で守ったが、刺された長女の傷は肺にまで達し、収容先の病院で死亡した。

夫婦は重傷、二女は幸い軽傷だった。母親は子供を守る際に何度も切りつけられたようだ。

店の人に取り押さえられ、警察に引き渡された小田容疑者は、その夜は錯乱状態。身元もなかなか確定しなかった。

父親殴打の過去も

この容疑者が元千葉市議会議員であることにも驚いた。

平成21年10月、補欠選挙に旧民主党から出馬し初当選。しかし1年後、民主党政権を批判して離党している。

2期目途中の25年3月には父親をスチール製の棒で殴り、全治3週間の怪我をさせたが、起訴猶予となっている。

議員生活に相当なストレス?

写真を見てもわかるが、オペラ歌手時代、議員になった直後は本当に穏やかな顔をしている。鉄道会社の名前とかけた『おだきゅうさん』の愛称で親しまれ、バリトンの歌声も披露するなど、活発に活動していたらしい。

それだけに逮捕後、検察庁に送られる小田容疑者の不気味な笑顔に記者らも驚いたようた。

新人議員時代と警察署をでる小田容疑者

真逆の政治の世界に疲れか

自身の議員時代のフェイスブックには、議員活動のストレスなのか、酒を飲んでしまうと、書かれていたという。

それまで自分が生きてきた芸術の純粋さが通じない真逆の政治の世界に、疲れ果てた結果かもしれない。

それにしても叔父さんに突然、幼い命を奪わた女の子があまりにも不憫でかわいそうだ。両親のショックもことばでは言い表わせないだろう。

警察は精神鑑定も併せ、動機などを調べるが、新潟同様、なんともやるせない事件だった。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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