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児相だけの対応は無理。虐待は警察との情報共有を。上田都議頑張れ

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児童相談所の失態、また明らかに


東京目黒区で、船戸結愛ちゃん(5才)が、義父からの壮絶な虐待の末に死亡した事件は、改めて児童相談所の無力ぶりを明らかにしたが、一家の東京への転居前、結愛ちゃんを診断した香川県の病院が、二度に渡り目黒区を所管する品川児童相談所に、結愛ちゃんが虐待されている旨、緊急に電話連絡していたことが新たに分かった。

病院が個別案件について児童相談所に電話連絡するのは極めて異例だ。それだけ医師の目には虐待の痕跡がはっきり見てとれ、放っておけないとの考えだったのだろう。医師からの通報に普通に対応していたら結愛ちゃんは死なずに済んだた可能性は高い。迅速な対応をしなかった品川児童相談所の責任が、改めて強く問われそうだ、というより、責任を問わなければならない。


警察との情報共有なくして、解決はできない。上田議員頑張れ!


東京都議会でも上田令子都議が、一般質問、あるいは文書質問を通して再三、品川児童相談所の一連の対応を追及してきた。これまでの文書質問に対する回答で分かったのは、香川からは父親の二度の書類送検のこともファイルで貰っていただろうし、おそらく口頭で香川サイドから聞いていたはずなのに、"把握していたかどうかも不明だった"という極めて無責任な答弁。病院からの電話連絡の有無に関しては、上田議員の質問に答弁すらなく、民間病院のことは答弁できないとの返答だったという。

品川児童相談所もさることながら、指導、監督する立場にある東京都のこうした姿勢を改めない限り、区レベルでの改善は全く期待できない

議員の文書質問は都議会なら小池百合子都知事名で回答されるものではないのか?本会議質問と同等のひじょうに重いものだ。

上田議員への不誠実な答弁(事務方の作成だろうが)を見る限り小池知事の問題の捉え方が極めて甘く、むしろ虐待問題に関心がないのではと、都民に受け取られても仕方ないだろう。

警察〜児童相談所の情報共有については、都に全く前向きな動きはない。これを実現しないと今の児相の体力、能力では、こうした悲劇は何度も繰り返される。上田議員の虐待問題への取り組み、発言に不当な批判をする都民ファースト議員がいると聞いたが、何をか言わんやだ。


東京都は虐待問題で全国自治体に範を示せ


東京都が今回の事件をきっかけに、情報共有を含め児童相談所行政の抜本的な改革を実行しない限り、不幸な事件はこれからも続く。子どもたちを親の虐待から守るためにも、全国自治体に範を示していただきたい。

私は今から12年ほど前、児童虐待に対し児童相談所はいつも迅速、的確な対応をしてこなかったことを指摘。児童虐待は明らかな傷害、人権侵害だから県警が認知に努め、全て刑事事件として対応すべきと、県議会本会議で県警本部長、公安委員長を正したことがある。

こうした経緯もあり、徳島県警は警察署毎に行政からの情報も含め、細かく情報を収集、分析。直ぐに対応可能な体制をとっている。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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