自分が勤務する学校の児童、生徒にわいせつな行為を働き処分された教師の数が前年度、過去最高の282人を記録した。あと表に出ないスクールセクハラも激増している。

教員採用試験は性的嗜好の調査もできないものか
見つかったり事件化したのは恐らく氷山の一角だ。不適格教師は相当数にのぼる。採用試験ではペーパーやありきたりの面接、模擬授業だけでなく、性的嗜好まで調査すべき時代なのかもしれない。
あと、懲戒免職で教員免許は失効する。しかし、失効しても未返納だったり、3年で再申請可能になるため、再び免許を取り、前歴を隠して別の都道府県で再就職する教員もいるという。教員採用には神経を張り巡らせて欲しいと強く願う。
担任する児童に乱暴続けるも、5年半も野放しに
昨年12月、千葉地裁で戦慄すべき内容の判決が言い渡された。
児童に強制性交、信じ難い悪質な教員がいた
千葉県千葉市で約5年半にもわたって明るみに出なかった女子小学生7人が被害に遭った、小学校教諭(36)による強制性交罪、児童ポルノ禁止法違反罪などの裁判だ。
判決で元教諭には懲役14年(求刑15年)の実刑判決が言い渡された。

内容は文字にするのもおぞましい内容だ。
判決によると、被告は2013年1月から18年7月までの約5年半、勤務していた2つの千葉市立の小学校の教室や倉庫で、当時6~12歳の担任していた女子児童7人に対し、児童の陰部を触ったり、被告の局部を咥えさせたりするなどのわいせつな行為に計15回及んだーというもの。
ひとりの児童が親に相談したことで発覚したが、5年半も同じような犯行を続けていた。起訴されたものはごく一部かもしれない。
この男は児童への自らの性的嗜好を満たすために教員になったのではと、思われても仕方がない。
過去最高の282人の教員を性犯罪で処分
文部科学省によると、去年4月からの1年間で小学校の児童や中学・高校の生徒などに買春やセクハラ、盗撮などのわいせつな行為をしたとして全国の公立学校の教師282人が処分された。

なんと前年度より72人も多く、過去最多。処分された282人のうち124人は、同じ学校に通う児童や生徒に対してわいせつな行為をしていたというから、驚きだ。
文科省は最近、教員志望の学生が減り、採用教員の質が低下していることが原因の一つとみているが、果たしてそんな単純なものだろうか?
個々の性的嗜好を見極めることはできないか?
ペーパーテストと個々の性癖は全く別物。各都道府県の採用の在り方を抜本的に見直すべきじゃないのか?
毎日、児童、生徒と身近に接している教員が、例えごく一部であっても子どもたちを性の対象と見ていることは、深刻な事態だ。
性犯罪者を学校で放し飼いにしてはならない。
こうした数字が右肩上がりでは、親も安心して子どもたちを学校に預けることはできない。
文科省がもっと事態を深刻に受け止め、教員採用の在り方を見直すべきだ。
もりもと なおき