青山学院の粋な計らいに感動
青山学院大学。とてもお洒落な大学で、昔からセンスの良い学生たちが集っていた。
そして都会派の大学が、こんな心憎いことをしているのにも感動した。この輪が全国の大学に広がれば良いのにと願う。これがキリスト教の教えなのかなと思う。
素晴らしい青山学院大学
何かというと、青山学院大学はこの春から、児童養護施設出身の子を受け入れている。もちろん、入学試験を受けて合格すれば当たり前の話しではあるが、それだけでは大学に通えない。
施設の子だけを対象にした推薦入試制度を採用し、合格者は4年間の授業料は無償。それだけではなく月10万円の奨学金(返還不要)も給付している。
あとアルバイトをするなり公的奨学金を受ければ、ひとりでも十分、自活していける。
国公立こそ青学に習え
児童養護施設には両親がいなかったり片親となり、なんらかの事情で一緒に暮らせない子どもたちが共同生活している。
施設に入所できるのは18才、高校卒業まで。このあと自活しながら大学へ進学することは相当な困難が伴ったが、大きく道は開けた。
今春入学の初めての試みには、全国から10人が応募。高校の成績など書類と面接で2人が合格したという。来年春も2人が入学する。
厚生労働省によると、昨年の児童養護施設出身者の大学進学率は14%で、全国平均52%の3割以下にとどまっている。
青学以外では立教大学コミュニティ福祉学部(埼玉県新座市)は15年度から、入試に合格した施設出身者の4年間の学費を無料にし、年間80万円の奨学金を給付。
早稲田大学も全学部を対象に17年度から、学費を4年間無料にし、月9万円を給付している。
しかし
施設の子だけを対象に推薦入試をしているのは、青学だけだ。
このニュースを知り、何故全国各県に1校以上ある国公立大学が青学のように取り組まないのか、文科省が制度をつくらないのかと思う。
もりもと なおき