私立大学が入学手続きの締め切り期限を設け入学金を徴収し、返還しないのはおかしいと、大学生たちが改善を求め署名活動をしていたが、31000人分が集まった。
文科省などに提出するが、大学にとっても貴重な財源。文科省の判断が注目される。

本命合格前の手続き締め切りで、やむなく入学金を
昔は入学手続きをすると入学金どころか前期の授業料まで没収された。
受験生は皆んなムダがないように日程調整し、受験スケジュールを組んだものだ。
しかし大学側もそこを見込んで入試スケジュールを巧みに組んだ。
だから優秀なヤツはたくさん合格してしまうから、本命の国立大学合格までに私立2〜3校にカネを払った者もいた。
カネはムダになっても複数合格は羨ましかった
そんな友人を見て、もったいないと思うより行ける大学がたくさんあるのは羨ましかった。しかし自分はこんなムダはひとつもなかったから、親孝行だったのかもしれない。
もっとも母親などは私のそんな友人を見て『うちも嬉しい悲鳴をあげてみたいもんだ』と、言ったが、親として本音だろ。
こんな具合に昔は大学が受験生の弱みにつけ込み、受験生らも仕方がないことと諦めていた。返還を求める訴訟など全くおこらなかったのだ。
入学手続き締め切りを3月末にしたら全て解決
その後、前期授業料については返還訴訟も起こり、入学しない限り徴収できなくなったが、入学金の問題は改善されなかった。
全国大学生協連の調査では、複数合格者は入学しなかった大学に、多くの受験生が30万円前後を支払っている。
私立大学の複数合格でもあるが、国公立大学を第一志望、私立を第二志望にしている受験生はやはり"保険"として私立大学への入学手続きをしている。
しかしこの資金があれば大学生となった新生活への準備にも、使えるだろう。
このため学生らは、2月中に設定されていることが多い入学金の納入期限を、3月末にするよう大学側に求めている。
全てはこれから受験に臨む後輩たちのためだ。
もりもとなおき