卑怯さだけが際立った勝俣元会長の被告人質問
『カミソリ勝俣』って、本当に言われていたのか?社長〜会長として、10年東京電力のドンとして君臨した男も、あれだけの責任回避ではかつての部下たちもア然だろう。
それより被害に遭った人たちはもちろん、今後、日本人が福島第一原発の放射能、二次災害に向こう何十年、何百年もビクビクしなければならないことを考えたら、逃げまくる"カミソリ"の裁判での情けなさに、虚しさだけを感じた。
武士道精神のカケラも無いのか。
知らないことばかりの勝俣さん。なぜカミソリと呼ばれた?
業務上過失致死傷罪で強制起訴された旧経営陣3人の東京地裁での第33回公判での勝俣恒久元会長(78)の被告人質問。
左から2人目が勝俣元会長
原発について「説明を受けても理解できないことがしばしばあった」
高さ14メートル程度の津波の可能性があるとの情報は「懐疑的に聞こえた」
原発の安全対策は「担当の原子力・立地本部が適切にやってくれると思っていた」
自身の職務は「東電の業務範囲は広く、全てを直接把握するのは不可能に近い」
自らの過失について「福島県に大津波は来ないと聞いていたので、問題意識はなかった。どんな方策を取れば防げたか分からない」
以上が被告人質問での"カミソリ勝俣"の証言。身近にいた社員が一番、驚き、普通なら腹が立っているだろう。
もりもと なおき