凄いゾ!金足農業高校野球部がベスト4進出!
ひと昔前の甲子園は全国の商業、工業高校の常連が多かったが、最近はこうした実業高校の出場は激減している。ましてや農業高校は昔から出場さえ少なく、最近は全国で高校の統廃合も進み、農業高校自体が減っている。
金足農業高校
そんな中での金足農業高校の快進撃。エース吉田輝星の大会前からの評価は高かったが、まさに期待を裏切らない活躍。超高校級投手としてプロスカウト陣の注目度は、今や大阪桐蔭の選手以上かもしれない。
PL桑田、清原追い詰めた夏思い出す
思えば1984年。好投手水沢を擁し初出場した夏の甲子園。1回戦で優勝候補広島商業に勝利を収めたあとは、あれよあれよと準決勝。桑田、清原のいる超高校級PL学園を土俵際まで追いつめた。私もそうだが今、甲子園ファンはあの当時を思い出す。
吉田のワンマンチームと思いきやなかなかどうして。守備も堅い。何よりチームワークは出場校中、トップではなかろうか。
今大会は1回戦対鹿児島実業5-1▽2回戦対大垣日大6-3▽3回戦対横浜5-4▽準々決勝対近江3-2
そして準決勝は日大三高と対戦する。
農業高校は女子人気急上昇中
アルプススタンドでは「農業つながり」の輪も広がる。金足農の吹奏楽部は約25人だが、これまでの試合には、農業を学ぶ「人と自然科」がある兵庫県立有馬高の吹奏楽部約40人が応援に駆けつけている。
農業高校は全国の高校の学科別生徒数で見れば、わずか2・5パーセントの約8万2000人。その約半数が女子。20年前と比べ、女子比率が高い要因の一つとして、花の栽培やペットトリマーなど授業で学習する科目内容が幅広くなったこと。
そんな仲間たちの代表として、金足農業ナインはてっぺんを目指す。
もりもと なおき