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全米注視の中、トランプの演説原稿を破り捨てたペロシ議長の凄さ

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日本なら思い切り批判が集中したかもしれない

これが日本の国会ならどうだろう。安倍首相の所信表明演説の後、例えば野党から選出されている副議長あたりがその演説原稿を全国会議員、テレビカメラの前でビリっと破り捨てたら…。

間違いなく非難轟々だ。良識あるメディアの皆さんが思い切り叩いてくれるだろうと、断言できる。ネットでも大騒ぎだろう。

しかしアメリカ議会ではナンシー・ペロシ下院議長がトランプの演説原稿をビリビリと。私はかっこ良かったと思うし、アメリカ大統領選挙の厳しさを、垣間見た思いがした。

トランプの演説原稿を破り捨てたペロシのかっこ良さ

アメリカのトランプ大統領が上下両院合同会議で一般教書演説を行った時のことだ。まず議長席にいるナンシー・ペロシ下院議長が握手の手を差しのべたのに対し、トランプは慣習に従わずこれを無視した。

そして今度はトランプの自慢満載の演説が終わるや否や、議長席のペロシは自分がトランプから手渡されていたその演説原稿を、3度に渡り真っ二つに破り捨てた。

もちろんこの一部始終は議場どころか全米のテレビで流れ、全ての民主党支持者も見たはずだ。
時あたかも全米の口火を切り、アイオワ州で民主党の党員集会が始まったばかり。

トランプ=共和党と戦うという強烈なメッセージか

ペロシのやりすぎにも見える行動は、きょうからトランプと戦うというペロシの意思表示であり、全ての民主党支持者への強烈なメッセージになったのは間違いないと思う。

この日のトランプの演説は、例によって自身の実績の強調、自慢に終始。この間もペロシは笑ったり、不快感を露わにしていた。

終了直後間際には共和党議員らは総立ちとなり拍手を送ったが、ペロシも立ち上がり、件の行動に出た。

大統領選挙はまさにこれから

アメリカ大統領選挙は、世界の選挙で最も長く、過酷な選挙だ。
ペロシの行動にアメリカでは特に批判もないだろう。恐らく民主党支持者からはペロシを批判するどころか、このかっこ良さを賞賛するに違いない。

ペロシ氏は先月、トランプ氏の弾劾訴追の決議において主導的な役割を果たした。しかし数の力で大統領弾劾裁判も無罪になることが予想されている。
トランプ優勢の声はあるが、大統領選挙はまだまだこれから。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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