いわれているようにこれでもし小池百合子さんが都知事選挙で圧勝したら、東京都民って本当に政治に関心がないんだなと思う。
実際、現職が告示の6日前の出馬表明はあり得ない。田舎なら突然、現れた泡沫のおっさんくらいだ。

ほぼ達成できなかった2016の公約『7つのゼロ』
恐らくメディア露出を考え、候補者になることを遅らせていたんだろうと、思っていたが、同じ考えの都議さんもいたようだ。
それと『私が出るのは皆さん、知ってるでしょ』って感じかな。
4年間の小池都政、成果は上がったのか。東京大改革はできたのか。
前回公約の『7つのゼロ』は何も達成していないとの声ばかりだ。
通勤ラッシュの解消はここ3か月は実現したが、これだって小池さんが実現した訳じゃない。
スギ花粉症ゼロについて質問した記者に『揶揄する質問かと思う』と、ムッとしたらしい。おいおい、ご自分の公約を揶揄という表現を使い、大丈夫なんだろうか。
カイロ大学認めるも、やはり疑惑を残した学歴問題
出馬直前の小池批判のハイライは、やはりずっと前から引きずっている学歴詐称問題だった。
これも驚いたのは、都議会での学歴に関する質問が終わるやいなや、エジプト・カイロ大学の声明が出されたことだ。
もちろん、"小池百合子はわがカイロ大学を卒業している"とのものだったが、一卒業生に普通、こんな声明を出すものなのか。
当然、エジプト政府などの外交筋から大学が動いたものと推測されるが、エジプト軍事政権下の大学のお墨付きに、クビを傾げる識者も多い。

卒業証書を提示し、自ら疑惑に答えるべきだ 議会で求められ、さらに記者にも質問されたように、なぜ卒業証書の提示を拒否するのか。以前に見せたと言うが、それはそれ。今、開示して潔白を自ら証明すべきだと思う。簡単なことだ。
東京五輪に気を取られ、大幅に遅れたコロナ対応
この3ヶ月テレビに出ずっぱりで、確かに新型コロナウイルス感染対応は大変だったと思う。
しかし、やはりわれわれが忘れないのは、東京オリンピックが正式に延期が決まる3月23日頃まで、何一つ新型コロナウイルス対策を示さなかったどころか、話題にもしなかった。
それが突然、延期が決まるや否や会見でロックダウンなどの刺激的な言葉を用いて危機が迫っていることを突然、示したことだ。
安倍さんと同じく、少なくとも対応が半月以上、遅れたと言わざるを得ない。
これだけでも大、大、大失政だろう。
意味不明の東京アラートを解除し、稼ぐ東京へ舵?
現実に感染者の数は微増してきたが、解除となった。そして何と、検査数が少ないはずの14日の日曜日、感染者数は47人にもなった。アラートとは何だったのか。
都民の命を守ると同時に、経済をよみがえらせ『稼ぐ』東京を実現すると、出馬会見で力を込めたというが、やはり東京が復活してこその日本だ。
誰が都知事になっても、華やかな東京を復活させて欲しいと、地方に住む人間も熱望している。
もりもとなおき