点と点を結ぶ麻薬や大麻の捜査は、かなりの根気が必要
覚せい剤取締法違反や大麻取締法違反で警察が容疑者を逮捕するのは、この人物を捕まえようと、目星をつけて捜査を進める訳ではない。
全く別のところで逮捕した人間の周辺捜査を進めるうちに仲間や売人が浮かび、そこからまたルートを辿るうちに別の容疑者が浮かぶ。まさに点と点を繋げていく捜査だ。
麻薬や大麻での逮捕は現行犯が基本だから、難しい
特に外国マフィアが絡むプロの売人は口を割ったら組織の粛清があるケースもあり、捜査は極めて難しくなる。
そして原則、現行犯逮捕が基本。もちろん覚せい剤の注射を射ったり大麻を吸っているところを押さえるのがベストだが、通常、売人から買った瞬間、あるいは自宅に踏み込み、自宅で現物を所持しているのを確認できたら現行犯逮捕だ。
だから確実に自宅で使用している、そのために麻薬や大麻を隠していることが不可欠で、専従の捜査官は何ヶ月も被疑者マークする。大変な努力がいるのだ。
警察学校教官役、伊勢谷友介が大麻とは意外だった
さて前置きが長くなったが、俳優の東京都目黒区、俳優伊勢谷友介容疑者(44)が警視庁湾岸署に大麻取締法違反で逮捕されたのには驚いた。

およそこうした犯罪とは無縁の俳優だと思っていたからだ。東京芸大卒のインテリで芸術家。ニューヨーク大学への留学経験もある。
そして失礼ながら笑ってしまったのは、一番最近、彼が出演していたドラマは『未満警察 ミッドナイトランナー』という警察もの。その中で神奈川県警の警察学校の教官役だったから、警察も複雑だっただろう。
最終回が終了してからの逮捕に様々な憶測も
そして最終回は9月5日で、わずか3日後の逮捕。このタイミングに様々な憶測を呼んでいるが、警察的には警察ドラマの腰を途中で折りたくなかったんだろう。
というより、ドラマの舞台は神奈川県警察。警視庁としての気遣いかもしれない。
さらに日本テレビは警察庁と全国の警察が制作に全面協力する不定期の人気番組『全国警察追跡24時』がある。様々な思いがあったのは間違いない。

過去には交際女性へのDVや政界進出の噂もあった
しかし伊勢谷君、4パケット20g、約40回分を所持していたというから、大麻常習者の可能性は高い。部屋の灰皿には吸った痕跡があったらしい。
かねてから大麻の噂もあったというから、伊勢谷経由でまた女とか別のタレントとか、浮かんでくるのだろうか。
また、過去には女性への酷いDVが週刊文春に報道されたこともあった。
いわゆる意識高い系といわれるタレントで、以前から政界進出などの噂もあり、名前が挙がったことも。本人も意欲を示していたこともあった。
知的で好感度の高い俳優さんだが、これから裏の顔も出てくる。しばらく芸能マスコミがにぎやかだ。
もりもとなおき