森友より根が深い?菅首相息子の総務省幹部接待
これってとんでもなく根が深いんじゃないだろうか。森友問題で安倍晋三氏の妻昭恵氏がチョロチョロし、不正にそれなりの役割を果たしが、菅首相長男正剛さんと総務省幹部の会食は絶対、やってはならないことだった。
正剛さんの勤務する東北新社は衛星放送業務も担っており、電波を管理する総務省とは完全に利害関係者として位置づけられるのは、幼稚園児でも分かる。
公務員倫理にうるさい昨今、誘うのも誘われるのも100%あり得ない関係性だが、総務官僚はなんと11人もがのこのこと菅首相長男の待ち受ける料亭へ足を運んでしまったのだ。

総務省、何ともてなし受けた11人を処分へ
総務省の幹部4人と菅首相長男らとの会食に関する調査で、総務省は倫理規程に違反する接待を受けていたと結論づけた。
そして驚くことにほかにも7人の職員が同様の接待を受けていたとする報告書をまとめる方向で最終調整しているという。11人を懲戒処分などにする方針だ。
普通はこんな危ない接待は官僚たちは行く訳がないという。誘った正剛さんには『俺は菅の息子だ。官僚が来ない訳はない』との思い上がりは間違いなくあった。でないと誘わない。そして官僚たちも『怖い菅首相の息子の誘いは絶対に断れない』との強い思いがあったはずだ。
職員も身に染みている総務省では有名な菅恐怖政治
なぜなら菅首相は元総務副大臣と総務大臣を歴任している。そしてその後は8年近くも官僚に影響力を駆使できる官房長官だった。
特に大臣時代は自分の意に沿わない官僚を人事で飛ばすなど、恐怖政治を敷いてきたのは有名だ。総務省では何と言っても1番影響力のある政治家なのだ。
こんな思いが身に染みている官僚たちだ。息子である正剛さんに誘われそれを断れば…と、100%親父の顔が浮かんできたことだろう。役人としたら断れる訳もなく、文春にバレたのだ。
別人格は通らない。親子で常にケジメつけるべきだった
親子は別人格などと言っているのは菅首相だけだろう。息子を東北新社に就職させた段階で、父子ではっきりとケジメをつけるべきだったんじゃないのか。
40近い息子が親父が総理になってから利害関係者を会食に誘う。まだこんなことをしていたことは完全にアウト。菅首相の責任はまともにあると言わざるを得ない。
公務員倫理規定に抵触するから官僚たちは当然、処分される。しかし文春の録音では明らかに職務に関する話しもしている。
東北新社に酒食のもてなしを受け、職務権限が伴う何らかの依頼を受けていたら贈収賄事件に発展する可能性だってあるのだ。
もりもとなおき