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加藤厚労相は泣きを入れ、アベノマスクの失敗が政権の体力奪う

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やはり泥縄政策、結果オーライとは全くなっていない

民間臨調による新型コロナウイルス対策の検証報告書の発表を聞き、われわれがリアルタイムで考えたり思っていたようなことを、実は政府内の政治家も考えていたことが分かった。

なぜその時、きちんとできないんだと、改めてコロナに対して安倍政権が無策であったことを痛感する報告書だ。

総括は『泥縄だったが結果オーライだった』だが、第二波が全く収束していない今、全く結果オーライとはなっていない。

検証期間は1月から7月中旬ごろ。安倍晋三首相や菅官房長官ら政権幹部、尾身茂氏ら感染症専門家を含め計83人から聞き取りを行った。
決して野党から聞いたんじゃなく、全て政府中枢だ。

加藤厚労相、クルーズ船対応で情けないことに菅官房長官に泣きを

なるほどと思ったのは、コロナ対策で陣頭指揮をすべき加藤勝信厚労大臣が何故かあまりテレビには出ず、会見と言えば西村康稔経済担当大臣が圧倒的に多かった。

この理由は恐らく、コロナ対策がうまくいかなかった「最大の誤算」として、司令塔役を果たすはずの厚生労働省が「パンデミック(世界的大流行)への十分な備えをしていなかった」ことに言及したことに、ある。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の対応をめぐり当時の加藤勝信厚労相(現官房長官)が官房長官だった菅氏に「(厚労省では)荷が重い」と伝えていたという話しも明らかに。

しかしたかだかしょっぱなのクルーズ船の対応で、厚労相という責任にありながら菅氏に泣きを入れたこの情けない人物が、今や官房長官だから、大丈夫かと思う。

コロナ対策で厚労省は司令塔の役割果たせず、加藤厚労大臣は泣きを入れていた

アベノマスクはやはり経産省出身官邸官僚の暴走だった

多くの批判が上がった「アベノマスク」配布については、官邸スタッフが「総理室の一部が突っ走った。あれは失敗」との証言した。

これは側近が「トップダウンの判断を演出したことが裏目となり、政権の体力を奪った」と結論付けた。

結局、経産省出身の官邸官僚のバカな暴走は当時から分かっていた。
なぜ途中で止めず、莫大な税金を垂れ流したのか、改めて怒りがこみ上げる。

誰一人としてしていなかった小さな布マスクを、最後まで安倍さんひとりが使っていた姿は、痛々しい感じもした。

安倍さん以外、誰も使っていなかったアベノマスク。官邸官僚暴走のたまものだった

遅過ぎた緊急事態宣言にも菅官房長官はなんと慎重論だった

4月の緊急事態宣言については、政府内でも意見の対立があった。慎重論は菅官房長官だったという。

遅すぎたといわれた緊急事態宣言だったが、それでも
菅官房長官は慎重論だった

一般的にはもう1週間、早く出すべきの声もあったほどだが、菅氏のコロナへの対応を疑う。あのままさらにズレ込んだら大変なことになっただろう。
そしてさらなる感染拡大が心配される中、GoToキャンペーンを無理矢理推進したのも菅氏だったことを考えると、今後のコロナ対応にも不安はよぎる。

た小池都知事が3月、いきなり会見でロックダウンという言葉を使用したことに、政府内では国民の危機意識を必要以上に煽ったと批判的だった。

しかしこれはあの段階なら危機感を煽るのは当然だと思う。小池都知事のあの会見は遅いくらいで、国民にコロナの恐ろしさを伝える意味があったと、私は思う。

とにかくもう泥縄対策はたくさんだ。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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