60才労組書記、6.4億円を横領も、労組幹部はずっと気づかず
労組専従の書記で経理を任されていた60才のオバハンが、なんと6億4000万円も着服していたというから驚く。それまで組合幹部は全く気づかなかったんだから、ダラ幹のそしりは免れまい。
この浮世離れした組合は造船・重機大手の住友重機械工業(東京都品川区)の労働組合。組合が集めたカネを着服したとして、警視庁は同労組の元書記で無職田村純子容疑者(60)を業務上横領容疑で逮捕した。

直接の逮捕容疑は13年12月、同労組の専用端末を操作し、組合員の年金を積み立てていた銀行口座から5000万円を自分の口座に振り込み、着服した疑い。
年金の口座には別の労組の口座のカネを振り込み、帳尻を合わせていた。
年間1億数千万円以上は着服していた計算だ
警視庁は田村容疑者が2013年1月以降、総額約6億4000万円を着服したとみて裏付けを進めている。
2018年1月まで5年で6.4億円だから1年で1億数千万円近い。いくら経理担当はオバハン1人だとしても会計監査はないのか?定期大会も監査報告に『異議なし!』だったことが推察される。
組合員の年金の積み立てとのことだが、これだけ穴を開け今後、支障はない訳がない。労組としてどのように対応するんだろう。
使い途は馬6頭購入にポルシェ、エルメス…
このオバハンの横領したカネの使い途にも驚かれた。ポルシェにブランド品、なんと馬術競技の馬も6頭も購入していた。
田村容疑者のフェイスブックを見ると、自分の愛馬とのツーショットに溢れている。高級車ポルシェカイエンも自慢げにドーンと。


35年間、この女1人に経理を任せたことに瑕疵がある
だいたい小さな組織だと経理は1人に任されることが多く、ついでき心が雪だるま式に横領額が増えていくことが多い。
金銭を扱うプロである銀行などの金融機関だって、支店規模での横領事件は後をたたない。
今後、この書記の動機などを含め調べることになるが少なくとも6年間、だれも気づかなかったことも問題だ。実際、書記に出向し35年間だから、2013年以前もやっていた可能性は極めて高い。
田村容疑者は労組が18年1月、幹部交代に伴い会計の点検を行おうとした際、「心からおわびいたします」とのメールを幹部らに送り失踪していた。
同労組は組合員7100人。田村容疑者は1982年、入社、組合に出向していた。
もりもと なおき