人気ドラマ『半沢直樹』の破綻する帝国航空はもちろん、日本航空がモデルだ。半分、フィクションではない。メガバンクの債権放棄を巡っては、銀行と政府の間には凄まじい駆け引きもあった。破綻はやはり長い半官半民状態にあぐらをかいた放漫経営だ。昔、日本航空の社員運動会のアルバイトをしたが、とにかく華やかだった。

華やかだった日本航空社員運動会
日航がわが世の春を謳歌していた40数年前、本社の社員運動会のアルバイトをしたことがある。
イベント会社が請負い、私ら学生がそのイベント会社に雇われ運動会の運営をした訳だ。
まあ、イベント会社が作ったプログラムに従い、ゴールでテープをもったり、綱引きの綱をなど競技の道具をグラウンドに並べたり。競技毎に整列してもらったり。
なんせCAはもちろんグランドホステスや普通の営業、総務まで。超がつく美人のお姉さんだらけ。ウブな学生だったからほとんど『私はだれ?ここはどこ』状態だったのが鮮明に記憶に残っている。

見たこともない超豪華な弁当を2個もらった
お昼はアルバイトにも日航からお弁当をくれたが、これを見てまた目が点に。こんな豪華な弁当って、どうしたらできるんだ!みたいな豪華メニュー。とにかくヒレステーキまで入っていた。
ひとつでもお腹はいっぱいだったが、食べ終わったら総務の美人さんが5個くらい抱えて僕らバイトのところへ。
『若いんだから、もう一つくらい大丈夫よね?』と。

恐らく貧しそうな学生がガツガツ食べていたのを見たお姉さんが、気を利かしてくれたんだろう。
こんな会社に入りたいよなあと、バイトで話しをしたのを覚えている。
ANAはまだ外国路線に本格参入前で、日本の空はJALがわが世の春を謳歌している時代だった。
もりもとなおき