津波では流され、最大級の台風では2階まで浸水予測のわが家
南海トラフの巨大地震による津波では、ほぼゼロメートル地帯のわが家はひとたまりもなく流される。
過去最大級の台風直撃による高潮でも付近の水位は3メートルを超え、軽く2階まで浸水することが、先日、初めて発表した徳島県の分布図ではっきりした。
雄大な吉野川の河川敷まで自宅から2分。吉野川橋と吉野川大橋も間近で、極めて便利で景色が良い場所が自慢だが、地震だけじゃなく、これからは超大型台風にもビビりながらの生活を余儀なくされるんだろうか。
超大型台風の直撃と、満潮時刻が被らないよう祈るしかない。

過去最大級の台風、これからは毎年襲来の可能性
これだけ暖冬が続くと、またこの夏は酷暑が続き、昨年以上の大型台風が日本列島に襲来するのは間違いない。
こんな背景から徳島県は過去最大規模の台風が直撃した場合の高潮の浸水区域と深さを、初めて公表した。
過去最大級とは、1934年、徳島県などを直撃した室戸台風の中心気圧900hPa。
さらに半径と移動速度は死者行方不明5098人をだし、最大の高潮被害を出した伊勢湾台風を参考にしている。
ここ数年来の異常気象を見れば、このクラスの台風は今後、十二分に予想されるからだ。
高潮被害で浸水3〜5mは凄まじい深さだ
県の想定によると、浸水被害は10市町村に及び、浸水面積は全体で14.9%だから、平野部は大半か。
その結果、21万7483所帯、住宅のほぼ70%が被害を受けるという。
浸水の深さは地図に色付けしているが、3メートルから5メートル未満は赤。恐る恐る地図を見たらわが家の辺りは真っ赤だった。


当然、被災予想地域は学校などに避難しないといけないが、見極めが大切だろう。
台風の進路、規模を判断しながら役所が避難勧告を出すが、浸水が始まってからでは逃げることはできないからた。
台風は地震と異なり予測はつくはずだから、早め早めの避難勧告が不可欠になるだろう。
戦慄覚えた伊勢湾台風の被害に遭った友人の話
高潮の恐ろしさは、伊勢湾台風の時、甚大な被害のあった名古屋市南区に、当時小学1年生で住んでいた友人に聞いたことがある。

大半の家では屋根の上で助けを求め、真っ暗闇の中、流された人も相当いた。
彼の家は2階建だったが幼な心に覚えているのは、2階にも浸水が始まった時、父親が雨戸を何枚も重ね、友人はそれにくくり付けられたとか。
2階で死を待つなら子どもだけでも助けたいと、父親はいちるの望みで、子を雨戸に縛りつけ流すつもりだったという。
その南区では高潮で死者行方不明1417人。1週間して登校したらクラスメイトの3分の1が亡くなっていたとか。
まだ小学1年生だったが、鮮烈に記憶しているようだった。
もりもと なおき