地元に公共施設が来ることは、歓迎すべきこと
公共施設が地元に来るとなると、田舎は大歓迎、下手したら三顧の礼でお迎えをする。逆に長年あった施設が閉鎖とか移転となったら反対運動は必ず起きる。交番一つ移転しても大変だ。
もし児童相談所が来るなどということになれば大歓迎し、何かとお世話を焼くだろう。
しかし東京、それも港区青山ともなれば、そんなこともないようだ。
このほど港区は、児童相談所や母子生活支援施設などの複合施設『子ども家庭総合支援センター』を、港区南青山5丁目に72億円で取得した用地に建設することになった。
児童相談所はご存知の通りの施設。母子生活支援施設には経済的に困っている母子家庭のほか、DVの被害者家庭も入居する計画となっている。
超一等地に住む金持ちでも、心の貧しい人はいる
その地元説明会が開かれ、紛糾したというその模様がニュースで流れたり、ネットでいろんな意見が寄せられるなど、大きな議論になっている。
田舎者からみれば港区は全て一等地。一部住民の意見には心の貧しさを感じざるを得ない。
『ここ一等地なんですよ』(こんなハイソな場所に建てるような施設じゃないだろ!)
『青山という地域性を考えると、この施設にはショックを受けた』
『そこに来る子たち、地元の小学校には来ませんよね?』(児童相談所の役割も分かっていない)
『この辺の人たちってネギ1本買うのにも紀伊國屋に行くのに、そこに来る人たちは大丈夫なの?』(金持ちばかりの中に、経済的に困っている母子は大丈夫?ということか)
こんな意見が次々と。
本来の南青山の住民は素晴らしい
しかし一等地って言っても、住んでるヤツにこんな価値観の人間がいるとは、保護される子どもたちもかわいそうだ。
青山の街の声も集めていたが、『公共施設がないから、こうした施設が来るのはいいんじゃないですか』『駅(表参道)から近いし便利だから、いいと思います』と、歓迎の声が多数。
あの紛糾した説明会はなんなんだろう。
うちの娘が今、南青山に住んでいるので聞いてみたら、『南青山に昔から住んでるよう人たちは、自分を貶めるようなことは絶対に言わない。児童相談所を静かに歓迎すると思う』と、言っている。
もりもと なおき