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危機の時分かる都道府県知事のチカラ。株上げた人、下げた人

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政治家の価値は危機の時に分かる。古くはアメリカ・JFケネディ大統領のキューバ危機の対応は第三次世界大戦を回避した。またコロナで多くの死者を出しながら強いリーダーシップで、ニューヨーク州のクオモ知事はグングン評価を上げている。わが国も都道府県知事の評価は大きく分かれきた。

『#吉村寝ろ』と『#百合子ありがとう』

今、SNSではハッシュタグを付け、知事たちの評価がなされている。
例えば『#吉村寝ろ』とか『#百合子ありがとう』など。
この2人は府民、都民に今、評価が高く、このことばもトレンド入りしているとか。 

『#吉村寝ろ』は大阪府知事としての頑張りはいいが、身体を壊さないよう少しは寝てくださいとの、府民の思いやりから。
見れば吉村知事は昼夜問わず一日中、陣頭指揮でコロナの対応に当たっているほか、テレビやツイッターで頻繁に情報発信していることが評価されている。不要不急の外出自粛もいち早く決断、呼びかけた。

『#百合子ありがとう』はもちろん小池都知事への賛意

東京オリンピックが正式に延期決定したあとは、コロナ対応へつき物がとれたような動きだ。
休業要請を巡り政府と真っ向対立しながら、経済より人命を優先させる方針を一貫して強く示し、政府を押し切った。

1事業者に都独自で50万円〜最高100万円の協力金を支払うことなど約束し、存在感は急上昇している。『(都知事は)社長かと思ったら中間管理職だった』と表現し、社員(都民?)のために社長(政府)と闘ったことを自己アピールした。

7月の知事選のための選挙運動などとの陰口も聞こえるが、選挙のために頑張るのも政治家だ。マスクを毎日、ファンに貰った手作りに付け替えたり、会見の仕方といい、やはり元人気キャスターだ。メディア露出は抜群に上手い。

とにかくこの2人に共通するのは安倍首相と異なり、自分の言葉で徹底的に会見をすることだろう。カメラの向こうに府民、都民がいることを充分認識している。

お粗末さ露呈した兵庫、愛知の2人の官僚知事

この2人に対し、お粗末さを露呈したのは兵庫県の井戸知事と、愛知県の大村知事でだれも異論はないだろう。井戸氏は旧自治省、大村氏は農水省出身の官僚知事

左は井戸知事、右は大村知事

吉村府知事が大阪ー兵庫の往来自粛要請した際には、『大阪はいつも大げさ』と露骨な不快感を示したが、今となってはとんでもない暴言だ。この発言は危機感がなかった証左だろう。

学校再開についても方針が二転三転し、危機感の欠如を露呈した。評価はもちろんダメ評価の『#井戸起きろ』

『#大村寝てろ』は最低の評価

大村知事はまさにお粗末のひとこと。休校延長をなかなか決断できず、県民からは抗議が殺到した。
さらに政府のコロナ専門家会議から愛知の医療体制がひっ迫していることを指摘されると何と逆ギレを。
何故か政府の緊急事態宣言の対象から愛知は外され、県独自の緊急事態宣言を発令することになった。ネット上ではもちろん最低評価の『#大村寝てろ』

平井鳥取知事はドライスルーでPCR検査実現

このほか同じ官僚知事でも鳥取県平井知事はなかなかだ。ドライブスルー方式によるPCR検査を全国に先駆けて導入すると発表した。

『鳥取独自の“疑わしきは検査する”やり方で医療機関での院内感染のリスクを下げる』と、県民の不安を解消し、ウイルスの拡散防止に全力をあげる。

政治家にはピンチをチャンスにという使い古した言葉があるが、まさに危機の時、人々に役立つ存在になれるか否か、リーダーとしての資質が問われる。ダメな政治家を選んでしまった場合は、不幸と責任を有権者も自覚しなければならないと思う。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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