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危機的な原発をスルーし、近くで聖火リレーが始まる恐怖の日常

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東京電力福島第一原発の危険度はますます高まっている

あれから10年経っても原発事故の処理は何もできていないし、逆にますます危険度は増している。コロナ禍は頼みのワクチンも国民の0.1%も接種は進まず、変異株の感染拡大による第四波が迫っている。

何が復興五輪だ、何が人類がコロナに打ち勝った証なんだと思う。
この状況下、福島第一原発近くから聖火リレーをスタートさせた神経に驚きだ。

福一原子炉格納容器の冷却水漏れの危険度

多くの人たちは今は東京電力福島第一原発の1、3号機の原子炉格納容器の冷却水漏れが心配で仕方がない。

先月13日の震度6強の地震で何かがあったに違いないが、ずっと漏れ続けている。
東京電力は地震で格納容器の損傷が拡大し、漏えい水量が増えた可能性があるとひと事のようにいうが、周辺のとんでもない放射線量を考えたら、補修のしようがないのだ。

1号機は1時間にそれまでの3tから4tにまで注水量を増やし、注水を続けているから、あの地震で格納容器に相当大きなダメージがあったのは間違いないだろう。

大量の冷却水漏れが続く1号機

注水できなくなれば確実に炉心溶融(メルトダウン)が起こる

これも地震直後、東電は直ぐに『特に福一には異常無し』と、平気で発表していたから、恐れいる。
まだまだ隠していることは多いだろう。

格納容器には事故で溶けて落ちた各燃料(デブリ)があるから、もし水が無くなったと考えるとゾッとする。
当然、炉心溶融(メルトダウン)が起こるのだ。こうなると放射能被害は計り知れないものとなる。

こんな恐ろしい話しはないが、この恐怖の下で、へっちゃらで福島で聖火リレーのスタートを切ったのだ。

次の地震による格納容器破損の恐怖

東京電力は現在の状態について「デブリの冷却に必要な水量は保たれている」とし、現時点で外部への影響はないとしている。

果たして次に同じ規模の地震があればどうなるのか。冷却水を増やせば汚染水もさらに増え続けるのだ。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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