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"友だちの友だちの話"はまずウソというお話

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みんな青春だった支局時代


地方新聞の支局は大半が1人勤務だ。市や郡単位に支局は置かれ、その町でおこった事件や行政ネタ、町の話題などを集め記事にする。支局員が休みの時は隣の支局がカバーする。

ひとりでの仕事は孤独でもあり、週末は夜遅く、何故か私の支局にいくつかの支局員が集まり、酒を飲みながら朝まで語り合うのが常だった(眠くなったら雑魚寝)みんな独身だったから女の話はもちろん、アホなデスクの悪口とか取材の方法論まで。仕事を終え腹を空かしてやって来るから、私の手料理を用意しておいた。

横の連絡を密にしていると、何かことが起こった場合、チームワークで対処することができたから、こうした集まりは有意義だったと思う。


タコ焼きの切ない思い出


ある日の深夜1時頃、N君が"友だちの友だちに聞いた話"として「○○の近くに、若いかわいい女の子が2人でやってるタコ焼き屋がある。そこで5000円札を出し『これで全部タコ焼きください』というと、奥に連れて行かれ、ひとりの女の子が"抜○てくれる"らしい。1000円5枚じゃダメ。5000円札が合図らしいよ」と。

『そんなアホな話しがあるか』『前を通ったことあるけど、普通にタコ焼き屋だったぞ』と、否定する話しばかり。すると酒を飲んでないM君が『僕が確認してきます』と。5000円札が財布に入っているか、そして注文の文言をしっかり確認し出ていった。

その後30分。M君は帰って来ない。『やっぱりなー。この話はホンマやったんや』と、言っていたその時、M君が。なんと両手に200円のタコ焼き、25個も下げていた。

M君曰く「Nの言う通りに5000円札を出し、これで全部タコ焼きくださいって言ったら『ちょっとお時間かかるけどいいですか?』って。おかしいなと思ったら2人の女の子はタコ焼きを次々と焼き始め……」。

35年以上前のことです。結局、M君が買ってきたタコ焼きでお腹がいっぱいになっただけのお話しです。やはり"友だちの友だちの話し"はウソだということもわかり、新聞記者としては大変、いい勉強にもなりました。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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