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古巣を褒めない私がちょっと評価する最近の徳島新聞夕刊紙面

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最近、徳島新聞の夕刊を気に入っている。


古巣のことは絶対、褒めない私だが、担当者が頑張ってるなと、実は評価している。一面を大胆に改革したようだが、ためになる面白い記事をデカい写真と共にドーンと掲載されているのがいいね。

徳島新聞に在職している時、購読者の少ない夕刊を、いっそ廃止してはどうかとの社内議論がよくなされた。

朝夕刊のセットでとってくれるご家庭、法人が全購読者の20%もなく、90%に迫る全国一の購読者率を誇った地方紙としては、あまりに夕刊の存在感が薄かった。でも印刷部数がどんなに少なくても作る手間は同じだ。例えば一部刷るのも10万部刷るのも、原板製作にかかる人間の数は同じ。部数が少ないほどコストがかかることになる。


新聞づくりはコスト主義だけじゃダメ


だから夕刊を廃止すれば購読料は減るが、それ以上に人件費が大幅に削減できるし、合理化もできる。廃止の声は結構、大きかった。

私はこうしたコスト主義だけで新聞を発行する考え方、夕刊をやめようとする意見には大反対だった。つまり日刊紙は朝夕刊があって一人前。夕刊を廃止すれば記者の力は相当落ち、朝刊の紙面低下にも繋がる。結果、営業力低下に大きく響くのは確実〜と。

当時の社長にも声を大にして、間違っても夕刊はやめないよう、何度も伝えた。しかしその後、何度も試行錯誤したようだが、全くダメ。流石の私もほとんど夕刊は見なくなっていた。

今はそんなわけで結構、夕刊が楽しみだ。あと一つ工夫をするとしたら、もう1ページ、全てスポーツの面白い話しで埋めるのはどうだろう。T編集長に期待したい。

ちなみに朝毎読と日経は朝刊より夕刊の方が部数が多い。これはサラリーマンらが家で朝夕刊セットで取っている新聞以外の夕刊を仕事帰りに駅で買うから。だからどれも文化面、学芸面が充実している。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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