京都の名門同志社大学(京都市上京区)の学長に、女性教授で副学長だった植木朝子氏(52)が選出された。同志社大学で女性が学長を務めるのは開学以来、初めて。まだ52才の若さ。30日の理事会で正式決定の運びとなるが、同志社大学がどう変わっていくか楽しみだ。


黙っていても関西私大トップだからか、立ち遅れた改革
これまで同志社大学というと側から見ると、失礼ながらどうも名門意識にあぐらをかき、立命館大学などに比べて改革が遅れていたような気がしていた。
どういっても京大や阪大の併願校。だから関関同立の中では常に偏差値はトップだったのも、改革が遅れた原因か。
法政大学は田中優子総長でイメージを一新、女子学生の人気アップ
東の法政大学は田中優子総長が誕生以来、改革も進み、さらにイメージチェンジにも成功。男くさい大学のイメージを一新、めきめき女子の人気が高まっている。
同志社大学も法政大学同様、女性ならではの視点からの改革ができれば、改めて人気が高まりそうな予感がする。
任期は来年4月1日から4年。
新学長の出身はお茶の水女子大学
植木教授は東京都出身。同志社OBではなく、お茶の水女子大文教育学部卒。同大学助手から同志社大文学部助教授などを経て、2007年から同大文学部教授、17年から副学長だった。
専門は日本中世文学。著書に「梁塵秘抄の世界」(角川選書)などがある。14年から祇園甲部の「都をどり」の作詞などを担当してきた。
52才の女性を学長に選出したくらいだから、同志社大学の改革への意識は高まっているのかもしれない。
もりもと なおき