学校のチェックの甘さが指摘されてはいるが、こんなあり得ない事態になったのは、やはりコロナ禍が大きく影響したのは間違いない。東京の私立の名門、開成高校での騒ぎ。

合格しても入学しなかった生徒になりすまし、6ヵ月
私立の超名門、開成高校のなりすまし騒ぎは、ニュースを聞いてもなかなか飲み込めなかったが、やっと理解できた。
要するにA君が開成高校を受験し合格。入学手続きまでしたが結局、別に合格した他校に入学した。
しかしA君は入学手続きをし取り消していないから、新年度には在籍している形になっていた。
そこでB君がA君になりすまし、4月からのリモート授業も受けたし、通学して最近の対面授業も受けていた。
このままならB君はずっとA君のママだったが、1学期末の7月下旬、出身中学から引き継がれる生徒の個人情報などが記載された「指導要録」が、合格したA君の出身中学から届いていないことが発覚した。
このため開成高校がA君の出身中学に問い合わせをしたことで、A君は別の高校に進学していることが分かったーというもの。

コロナ対応でリモート授業が続いた
B君はA君になりすまし、開成高校での生活を楽しんでいたことが判明した訳だ。
しかしこのままバレずにいたとして、B君はA君として卒業しても、その卒業証書自体、B君は使えない。なぜならA君のものだからだ。
開成高校は2人は未成年ということで、2人の情報開示はしていないが、A君は除籍処分、B君は校内立ち入り禁止処分とした。
2人の関係が分からないと、何ともモヤモヤした話しではある。

開成を軽く蹴り、他校進学のA君の実力にも驚く
A君は開成を蹴って他校へ進学していたとのことだが、39年連続東大合格トップを誇る開成を蹴っていく高校とはどれだけ凄いところなのか。
B君は開成では全く勉強は出来なかったようだが、服装などは派手で目立っていたらしい。
開成高校によると2月の入試の際は、試験官が5教科の試験ごとに受験票の写真と受験生本人を照合。さらに合格者説明会でも担当者が写真を照合し本人確認をしていた。しかしながら担当教諭らは授業を受けていた人物が別人と見抜けなかったようだ。
リモート授業に続く、マスク着用の対面授業。かなり見破るのは難しいし、まさか⁈とは思う。
もりもとなおき