大企業人事担当者、最近は大学より出身高校を重視?
大企業の人事担当者の中には就活生の在学大学より、出身高校をみるケースが増えているといわれる。
理由は大学は名前だけは一流でも、入り方によっては学力が図れないケースが増えてきたからだ。
例えば指定校はじめとする推薦、あるいはAO入試。これらは明らかに一般入試で入った学生より、基礎学力は劣っているといわれる。
企業としては同じ大学なら当然、地頭が良く、学力の高い学生を採用したいんだろう。
そして今の入試制度もさることながら、中学3年生の時、一流高校へ入ったケースは、いわゆる地頭が良いという判断もあるようだ。

『あなたの出身高校は東大何人合格?』と尋ねた人事担当者
娘が就活の時、ある大企業でなぜか出身高校を聞かれ、さらに『その高校は東大に何人入ったの?』と尋ねられたという。
娘の母校には理数科があり、その高校の理数科は極めて優秀だった。
もちろん娘は英数コースという組で理数科ではないが、たまたまその年は理数科から東大に3人、英数コースからひとり、計4人合格した年だったとか。
で機転を利かし『いやぁ、東大とか少ないんですよぉ。たったの4人でした』と控えめに。
すると人事担当者は『地方の高校で東大4人って凄い進学校じゃないですか!優秀ですね』と。
もちろん合格したから娘は『理数科の子たちのおかげで得をした』と、話していた。
実りある面接で心豊かな学生を採用するのが、本当の採用
この話しを聞いてやはり人事担当者は卒業した高校を知りたがるのは、本当だろうと思う。
しかし推薦より一般入試が優秀というのは、ひじょうに狭い見方ではある。
ガリ勉より部活や豊かな高校生活を送り推薦、AOで入った高校生の方が地頭が良いケースも多い。
企業もいい人材が欲しいなら大学はもちろん高校まで学歴フィルターにかけることはやめた方がいい。
きちんと正攻法の面接をし、人間力と人間としての教養のある無しで判断すべきだろう。
もりもと なおき