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吹田の拳銃強奪も直ぐに犯人の顔が。捜査を変えた防犯カメラの威力

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プライバシー議論も今は昔。捜査に欠かせない防犯カメラの威力

警察が防犯カメラを街に設置することを、プライバシーの観点から議論したのも今は昔。
今や犯罪の一番の抑止力になっているのはもちろん、犯人の早期検挙に大きな力を発揮している。
近代捜査は防犯カメラ抜きには語れない時代となってきた。

渋谷ハロウィンで15人を検挙したが、山梨の男もカメラが繋ぐ

昨年、ハロウィン直前の渋谷でのバカ騒ぎで軽四貨物を横転させた男らが、逮捕されたが、これは警視庁が防犯カメラを順に繋げながら被疑者の自宅付近まで追跡した結果だった。

ひとりは山梨県富士吉田市在住。渋谷から防犯カメラを繋ぎ、富士吉田市、被疑者の自宅近くまで辿りついたというから凄い。

この事件では逮捕、検挙者合わせて15人。それぞれ友人でもない烏合の集。当初は検挙に至るのは困難だと思われたが、警視庁の威信をかけた防犯カメラの追跡、解析の成果だった。

この時の早期検挙で、これからは防犯カメラの解析が事件捜査の主流になっていく可能性を強く感じたものだ。

山形の女医殺害事件も防犯カメラが威力を発揮

そしてまさに山形県東根市の女医殺人事件が防犯カメラの分析で、早期解決に繋がった。
テレビでも何度も放映されているが、被疑者の山形市東原町、山形大学4年加藤紘貴容疑者(23)が、眼科医矢口智恵美さん(50)が住むマンションで、矢口さん以外の各戸毎にドアノブをチェックしている様子が防犯カメラにあったからだ。

山形大生、加藤容疑者


また、別のマンションでも同じ行動を。この一連の動きで犯人は矢口さんをはじめから狙ったのではなく、たまたまドアの開いている部屋を順に探し、たまたま矢口さんの玄関が無施錠だった。

これは捜査上、極めて重大なポイント。要するに犯人と矢口さんの関係性がないことの証明を、捜査のスタート時からできていたのは大きかった。

吹田の警察官襲撃、拳銃強奪犯も防犯カメラに

そしてきょう大阪府吹田市で交番の警察官が襲われ、刃物で胸などを刺されうえ、実弾5発入りの拳銃が盗まれた。警察官は意識不明の重体だが、早くも防犯カメラに写り込んだ犯人の姿が公開された。

防犯カメラがとらえた拳銃強奪犯人

すでにウソの電話をした電話ボックスも突き止められており、犯人の足取りも防犯カメラで明らかになるかもしれない。

事件発生後、何日も経過してから、被疑者と思われる男の写真やモンタージュを持参し、聞き込みに回っていた時代は遥か昔のことになってしまった。防犯カメラのおかげで大切な初動捜査が早まっている。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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