首相補佐官の寵愛受け、あり得ない出世をした女性官僚
京都の甘味喫茶での『あーん』や、海外出張(不倫旅行?)のコネクティングルーム問題…いくらなんでも政権中枢熟年カップルの不倫関係は解消されたんだろうか。
他人の不倫をとやかく言うつもりはない。しかし首相や菅官房長官の威を借りた男、和泉洋人首相補佐官が国の中枢で、その権力に任せて自分が寵愛する、厚労省大臣官房審議官大坪寛子氏を人事で引き上げていたというんだから、こんなおぞましい話はなかった。
さらに2人の"活躍の場"は国民の命と健康を守る医療行政の中心だから呆れるばかりだった。

不倫出張で山中教授恫喝の思い上がり
京都へ不倫出張し、あのIPS細胞の山中伸弥教授に『補助金カットなど自分の一存でどうにでもなる』(大坪)などと恫喝したとの話は、この2人がいかに医療行政を歪めていたかの象徴的なエピソードだ。
国家が壊れていくひとつの象徴みたいな政権中枢の汚れた男女関係だったが、コロナのどさくさで大坪女史は主な役職4つを一挙に外されていたのは、国民にとって朗報だ。
サラリーマンとしては左遷というか、完全な降格人事といえる。当たり前だろう。

全て外されるがよくもまあ、これだけの役職を
辞令は4月3日付。厚労省大臣官房審議官として内閣府の特命任務を兼務していたが▽内閣事務官(内閣官房副長官補付)▽内閣官房健康・医療戦略室次長▽内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室室員▽内閣官房イノベーション推進室審議官と4つの役職を一度に外された。
医師から入庁まだ12年。よくもまあ中央官庁でこの2〜3年にこれだけの重い役職がついたものだ。
文春などでも報道されているが、和泉のゴリ押し人事だったんだろう。
官房長官辺りがなぜ注意しなかったかも疑問だ。

こんな公私混同の不倫がまかり通る政権おかしさ
しかし国家のまさに中枢で、寵愛する不倫相手を能力省みず人事で引き揚げるとは、どこまで腐っていたんだろう。
大坪女史は慈恵医大の医師から2008年、医系技官として厚労省入省。15年に内閣府に出向し、官邸の“特命担当”のごとく、国のさまざまな医療政策・対策チームのメンバーに抜てきされていた。もちろん、和泉首相補佐官の引きだったんだろう。
もりもとなおき