四国の電力需要、全て自然エネで供給できた!わずか2時間だが、画期的!
これは素晴らしいことだ。
四国の5月20日の2時間限定だが、必要な電力需要が、太陽光、水力、風力、バイオマスの自然エネルギーで、全て供給できたという。少なくともこの2時間は、四国には原子力発電も石炭火電も何も必要なかったと、いうこと。
徳島市内の大規模な太陽光発電
今後、自然エネルギーによる電力供給はさらに増えることが予想され、四国には原発や、二酸化炭素を大量に排出する石炭火電が必要がない日が来るのを期待したい。
将来は"自然エネルギー立国四国"に期待
NPO法人・環境エネルギー政策研究所(東京)の調べでわかった。
5月20日の午前10時から11時の四国の電力需要221万kw。これに対する供給は太陽光161万kw、水力56万kw、風力7万kw、バイオマス1万kwで、計225万kw。なんと需要の101.8%にも達した。
また11時から正午は需要223万kwで、太陽光167万kw、水力52万kw、風力6万kw、バイオマス1万kwで計226万kwを供給。需要に対する割合は101.3%となった。
火力発電と合わせると10〜11時は150万kw、11〜正午は153万kwの供給過多となった。
徳島県佐那河内村の風力発電
2012年に太陽光発電などの固定価格買い取り制度が始まって以降、供給が100%に達したのは国内電力10社ではもちろん初めて。
春は冷暖房があまり使われないうえ、太陽光発電の出力が大きい好天時は自然エネの割合が高くなる。この日は企業の需要が少ない日曜日で晴天、それまでの降雨で水力の供給量も大きかった。1日平均の供給割合は52.2%だった。
四国電力伊方原発は1~3号機がある。1号機(56.6万キロワット)は16年3月に廃炉を決め、廃炉作業中。2号機も廃炉の方針。3号機(89万キロワット)は16年8月に再稼働したが、広島高裁が昨年12月に運転差し止めを決定したため停止している。
もりもと なおき