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国の慶事に水を差す卑劣さ。今後お子さまたちの警護の再検討が必要だ

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この時期を狙った気持ちの悪い犯行だ

平成から令和へ静かに時が過ぎる中、まるでこの時期を見計らったかのような卑劣な犯行だった。
何者かが東京都文京区大塚、お茶の水女子大学付属中学校に侵入。秋篠宮家の長男悠仁さまの教室の悠仁さまの机に刃物を置いた事件。

防犯カメラの解析などで警視庁が長谷川薫容疑者(57)を住居侵入の疑いでスピード逮捕したが、秋篠宮ご夫妻や両陛下のご心配、ご不安はいかほどであったか。

 

しかしこの犯人は己の仕出かした罪の大きさが分かっているんだろうか。
校内へ侵入したいでたち、持ち込んだ包丁の細工の仕方、悠久さまのクラスを知っている。さらにその時間、クラスは空っぽ…あまりに準備が整い過ぎていたではないか。

明らかに発作的にお茶の水女子大学付属中学校に侵入したものではないだけに、なんとも言えない不気味さを感じる。

天皇陛下はソフト警衛警護を望まれた

今でも覚えているが天皇皇后両陛下の初の行幸は平成元年5月、わが徳島県神山町の全国植樹祭だった。

私は警察担当記者だった。当時宮内庁から徳島県警に対して『両陛下がソフト警衛警護を望まれている。物々しいものは避けて欲しい』旨の連絡があり、警察本部長らがグレードを下げずいかにソフトなものにするか、知恵を出し合ったのを昨日のことのように覚えている。

県警記者クラブの一番の古参の私にも、県警幹部からいろいろ相談いただきクラブの対応を決めたから、感慨深い行幸だった。

それほど新天皇皇后両陛下は国民との距離が近づくことを望まれた訳だ。
私たちも平成に、新しい皇室のあり方と新しい時代の到来を感じたものだった。

そして皇室といえば進学先は当然のように学習院だったが、最近では学習院以外の学校を選択されるケースも増えてきた。
まさに悠仁さまは皇室では初めて国立であるお茶の水女子大学付属を選択された。
警衛警護に慣れている学習院と異なり、初めて皇族を迎える他の学校は直ぐに対応できない。
今回の犯罪はせっかくの皇室のお子さまたちの自由な学校選択に、影を落とすことになりかねない。

今回の犯行は陛下のお気持ち、こうした流れをいかに妨げるものであるか。秋篠宮夫妻はもちろん、両陛下のご心痛はいかばかりかと私たちまで心穏やかではない。

今後、皇室のお子さまたちが楽しく自由な学校生活が送ることができるよう、警護のあり方の再検討が必要かもしれない。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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