地方選に見た麻生、二階の凋落ぶり
統一地方選挙の一部の結果が自民党の実力者の力を、これほど削ぐとは思わなかった。
二階幹事長、麻生副総理のシュン太郎ぶりは気の毒なくらいだ。
しかし片や会見で望月イソコ氏といつもバトルを繰り広げていた菅官房長官はどうだろう。1日で格段の力をつけたから、政治の世界は分からない。
統一地方選挙前半戦。とりわけ11の知事選挙の一部は菅、二階、麻生三氏の自民党の大物三人の暗闘もあった。
すなわち大阪W戦、福岡県知事選、そして北海道知事を巡る三人の複雑な関わりだ。
言われていたのは大阪松井一郎前知事との深い関係がある菅官房長官。これに対し大阪維新の批判を繰り広げ、三度も大阪入りし、反維新の中心、自民党候補の応援をした二階幹事長。
さらに麻生副総理に至っては福岡知事選挙において、三選目指す現職にたいし、自分の息のかかった対立候補をごり押し、挙句対立候補を自民党公認とした。
あと北海道知事選挙では自民党公認となった前夕張市長、鈴木直道氏は、完全な菅チルドレン。当初、自民党道連が反対する中、後見人として鈴木氏を強引に擁立した。
麻生、二階の惨敗は国民の判断
結果はどうだろう。
菅官房長官のひとり勝ちに終わった。深い関係の松井前府知事率いる大阪維新の会は府知事、市長選挙に圧勝しただけでなく府議、市議も歴史的な勝利。
北海道でも若い鈴木さんが圧倒的な強さを見せた。
維新を厳しく批判した二階幹事長の押す自民党候補は惨敗。おまけに和歌山では自身地元の自民党県議がなんと共産党候補に敗北、お膝元が揺れている。
そして福岡では麻生副総理が押す候補は現職に100万票以上の差をつけて大惨敗した。
二階さんの都知事に小池さんとか、自民党に旧民主の幹部細野豪志さんを引っ張り込んり、安倍4選をほのめかしたり。
麻生副総理の会見での度重なる高圧的な態度…
結局、多くの国民が見ているということだ。
もりもと なおき