南国育ちや太平洋側育ちは雪国の苦労を知らない
南国というか太平洋側で生まれ育つと雪というか積雪には憧れがある。
子どもの頃は秋田県横手市のかまくらのことを『写真で見る日本』という写真集や国語の教科書で知り、雪国の生活を羨ましく思ったのを覚えている。
20代の頃はバブル時代の映画『私をスキーに連れてって』のように、仲間とクルマ2〜3台にスキー板を積み、道中、ユーミンの『ブリザード』や『ゲレンデが溶けるほど恋したい』を聞きながら雪国を目指した。
当然、女の子も一緒だったから楽しいスキーの思い出だ。

雪かきやハードで過酷な雪下ろしは想像もできない
雪が少ない年は、スキー場がなかなかオープンできないとのニュースにはヤキモキしたものだ。
しかし積雪も適当じゃないと完全に大災害にもなり得る。地球温暖化の中、今年の異常気象ともいえる降雪量はいったいどうしたことなんだろう。
日本海側の各地で史上最高、それも例年の3〜4倍の積雪と聞けば異常な現象だ。
雪かきの苦労や屋根の雪下ろしの苦労は全く分からないが、後からあとから降る雪に、豪雪地帯の当時者の皆さんは気が遠くなるだろう。

高齢化進む豪雪地帯では雪下ろしもままならず悲惨な事故も
そして豪雪地帯は高齢化も進んでいる。お年寄り家庭では雪下ろしもままならないし、悲惨な事故も起きている。

豪雪地帯では屋根を45度の角度にし、雪が滑り落ちるよう工夫した家屋は多い。
しかし今年は気温も低過ぎて雪が凍って固まり、落下することなく屋根に積み重なり、家屋が押し潰される危険性も高まっている。
積雪被害は地震や台風と異なり、雪の無い地域からボランティアで応援にもいけず、自衛隊の皆さんに頼るしかない。
私たちはニュースで見守るしかないが、とにかく過剰な積雪が早く終わることを祈りたい。
もりもとなおき