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報道の自由度世界66位は途上国並み。メディアの忖度・弱腰体質

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安倍政権になってどんどん下がったもののひとつに報道の自由度世界ランキングがある。なんと2020は昨年同様、社会主義国家並みの66位という体たらくだった。民主党政権時は最高位だったから、同じ国家とは思えない。

政権毎の報道自由度ランキング推移

どうしたものか、社会主義、軍事国家並みの低さ

個人のGDPも高く、女性の社会進出度も高く、人口などが遥か日本より少なくても、世界からリスペクトされているヨーロッパの高福祉の国々はやはり上位を占めた。

メディアの健全な発展、国民生活への関わりは、世界ランキングを見る限り、やはり国家の民主的発展に大きく関係しているのは間違いない。

こうした中で軍事国家、独裁国家並みの順位は、国力さえ大きく引き下げているような気がする。

◾️まずベスト20は次の通りだ。

1位/ノルウェー
2位/フィンランド
3位/デンマーク
4位/スウェーデン
5位/オランダ
6位/ジャマイカ
7位/コスタリカ
8位/スイス
9位/ニュージーランド
10位/ポルトガル
11位/ドイツ
12位/ベルギー
13位/アイルランド
14位/エストニア
15位/アイスランド
16位/カナダ
17位/ルクセンブルク
18位/オーストリア
19位/ウルグアイ
20位/スリナム

ベスト20位はここ何年か極めて安定している。ちなみにアメリカ、韓国は40位台だ。

そしてここ20年の日本のランキングは次の通り

これを見ると概ね、自民党政権より非自民政権の方が自由度は遥かに高かった。

麻生政権はなんと17位、小泉政権から悪く

しかし特筆すべきは麻生太郎政権の時。なんと自民党では異例の17位!麻生さんは会見では言いたい放題だが、メディアに対しても寛容な部分があったのだろう。
実際、三角大福中時代は結構、高かった。佐藤栄作さんが退任会見で『新聞は出て行け!』と最後にキレたくらいだから、かなり自由な報道があったのだろう。

何故か高かった麻生政権と鳩山政権


自民党をぶっ壊すはずの小泉政権は悪かったし、後継の安倍政権しかり。いわゆる新自由主義は、メディアの健全な発展を阻害するのかも。

政権への異様な忖度と記者の勇気のなさ、選民意識が原因

もっとも社会主義国家でも軍事独裁国家でもない日本が66位は異常だ。私は安倍政権のメディアへの様々な圧力は感じるが、それ以上にメディア側のどうしようもない弱腰体質、選民体質こそが問題だと、ずっと思ってきた。

いわゆる政権への忖度。安倍さんとメシを食うだけで変な仲間意識を持つメディア幹部と、人事が怖くて幹部に忖度する現場の記者たち。そして頑張っている記者を孤立させる官製の記者クラブの存在。

結局、最大の原因は記者の問題意識の低さと、権力に逆らえない意気地のなさ、勇気のなさ。給料が高いという変な選民意識。まあ、入社試験からやり直す必要があるだろう。

民主党政権時、グンとランキングが上がったのは、記者連中が鳩山さんや菅さん、野田さんが怖くなかっただけのことなのだ。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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