報道の自由度が低い国は間違いなく言論の自由や民主主義はなく、国民は不幸だ。なぜならミャンマー140位、中国は177位という順位がはっきりとそれを示している。翻って日本はどうか。安倍政権以降、下がり続け、70位前後はまさに途上国並み。

メディアの政権への忖度、迎合も酷く70位前後続く
国境なき記者団の世界180カ国の報道の自由度ランキングが発表されたが、わが国は67位とさらに前年よりランクを落とした。
第二安倍政権以降、順位は下がり続けており、アフリカのコートジボワール66位やアルゼンチン69位などと並ぶ。
この理由について政権批判をする記者がSNSで攻撃されることなどが、挙げられている。確かに第二次安倍政権以降、この傾向は顕著だ。
菅政権になっても全く自由度が上がらなかったのは、『報道の自由を改善することは菅さんは何もしていない』とされた。
改善どころか自分に都合の悪いNHKキャスターを飛ばしたことが指摘されているほどだ。第二安倍安倍政権以降、ますますメディアの権力への忖度、腰抜けぶりが酷くなっている。
鳩山政権最高の11位、麻生政権は意外に17位と健闘
この20年を見ると小泉政権のスタート時は26位だったが次第に悪化。引き継ぐ時は51位に落ち込んだ。
その後、安倍政権37位、福田政権29位と上昇し、麻生政権はなんと17位にも。
度々、舌禍騒動を引き起こす麻生さんだが、当初はメディアに対しても大らかな一面があったことが推察される。
そして民主党に政権交代し鳩山政権は歴代最高の11位にも。メディアの、自由な報道が際立つ時代だったといえる。
同じ民主時政権でも野田に代わると22位から最後は53位に下落だから、やはり民主支持層にも嫌われる要因があったのだろう。

第二次安倍政権以降、メディアは冬の時代続く
第二次安倍政権になってからは53位から下がり続け、2017年は最低の72位に。
タカ派政権が長く続いた影響はメディアへの圧力、幹部の懐柔から忖度を生み出し現在、そのままの状態となっている。
世界的にはトップはノルウェーで5年連続。以下、ベスト10。アメリカは44位、韓国は42位で日本よりまし。なぜかマスコミの自由度の高い国は国民1人当たりのGDP持って高い。男女共同参画も進んでいる。
1位/ノルウェー■2位/フィンランド■3位/スウェーデン■4位/デンマーク■5位/コスタリカ■6位/オランダ■7位/ジャマイカ■8位/ニュージーランド■9位/ポルトガル■10位/スイス
もりもとなおき