生理中の女性従業員に『生理バッジ』をー。大手百貨店大丸梅田店のこの取り組みを知り正直、驚いた。任意とはいえネットなどでの否定的な反響の多さに、会社は取り止めたが、少し配慮が足らなかった気がする。

大丸梅田は社内議論は尽くしたのか?
もちろん賛否はあるんだろうけど、私はあり得ない対応だと思った。人事関係者は踏み切る前にきちんと社員からリサーチしたのか、社内議論は尽くしたのかと思う。
そこが一番、大切なポイントじゃないのか。
当然、ニュースになると賛否さまざまな議論を呼んだ。
生理の人が『今、生理です』と、わざわざバッジをつけて意思表示することが、働きやすい環境づくりのためなんだろうかと、一番に考えた人は多かったはずだ。

体調への配慮と、新装売場に合わせた取り組みだった
生理日はとかく心身ともに体調を崩し易い人は多い。だから同僚らに分かり易くするのが狙いなんだろう。
それと、同店は11月22日に生理用品など、女性向け商品売り場「michi kake(ミチカケ)」がオープンする。それに合わせた取り組みでもあったようだ。
しかし先月中旬からスタートしたものの、内外から批判が相次ぎ、取りやめを決めたようだ。
自分の生理日を同僚はまだしも客にまで示すことが、なぜ働き易い職場なのか。生理で体調が悪かったら同僚や上司に伝えたら良いことだ。こうした対応は継続するという。
女性フロアでも男の変質者が必ずウロついたはずだ
接客業だ。なぜ客にまで知らせなければならないのかと思う。それと女性関連フロアであっても当然、変なヤツにも知られてしまう。変質者対策を1番に店は念頭に置くべきだった。
短期間だが付けていたバッジは縦8センチ、横7センチの紙製。小山健さんの漫画「生理ちゃん」のキャラクターが描かれた面を示すと、「私は生理中です」と意思表示していることになる。
もちろん任意だった。周囲に知られたくない人、生理でない場合は裏面の売り場のロゴを表示する仕組みだ。付けないのも自由。
バッジの対象は5階の婦人服フロアの従業員で約500人いた。
もりもと なおき