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大塚国際美術館の陶板画は全て大塚グループの大塚オーミ陶業製作です

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美術館の"絵画"も、大塚製薬関連会社の製作

紅白で徳島出身のシンガーソングライター、米津玄師がLemonを熱唱した大塚国際美術館が、SNS上でも大変な評判となっているようです。

1日には同美術館のHPのサーバーもパンクし、関連ツイートにも何万人もからいいねやリツイートされているとか。
1日、美術館の前を通ったら近くの広い駐車場はすでに満車状態。紅白に感動した帰省客らがどっと詰めかけたようです。
これまで以上に観光の目玉になることが予想されるから、地元としては嬉しく楽しみです。

ところで大塚国際美術館の1000点にも及ぶ世界の"名画"は、全て原寸大の陶板画であることは知る人ぞ知るですが、この陶板そのものも大塚ホールディングスの中の、大塚オーミ陶業株式会社(本社・大阪市)の滋賀県信楽工場で作られたことは、知らない人も多いのでは。

顔料で絵の具の盛り上がり、ひびまで忠実に

鳴門の海岸近くが発祥の地の大塚製薬ですが、豊富で綺麗な砂に着目した役員が、『この砂でタイルをつくってみたい』と、大塚正士社長に相談。国などの許可を得て、製造を開始したのが陶板のルーツのようです。

大塚国際美術館の展示作品は全て滋賀・甲賀市信楽町にある工場製造されています。
全て本物そのものということは、絵画の年輪を重ねたくすんだ色合い、絵の具の盛り上がり、ひび割れまで再現されているから、ただの複製画とは全く異なる訳です。

ただ単に写真をコピーし焼き付けるだけではあれだけ見事な作品はできないでしょう。陶板の上から塗り重ねるのはオリジナル顔料で、なんと2万色とか。
これを西陣織のベテラン絵師が指導したというから見事なんだと思います。

恐らく1000年、あるいは2000年経っても微塵も劣化はしていないだろうとも言われています。

 

奈良明日香村のキトラ古墳壁画も再現

大塚国際美術館の作品だけでなく、大塚オーミ陶業は7~8世紀に描かれた奈良県明日香村のキトラ古墳壁画の精巧な複製品も任されました。しっくいの剥がれ具合や表面の手触りまで再現したと、話題になったものです。

キトラ古墳壁画

また一般の肖像画や壁画も昔から受注を受けています。全国の施設から壁画やモニュメントの発注があるようですね。徳島はやはり地元なので新しい建物ができた場合、大塚オーミ陶業で製造したオリジナルの壁画を飾る施設も増えてます。

さて、美術館ですがまだ建築中に内部の見学に行きましたが、建物の分厚いコンクリート壁から、絵画を設置する頑丈な鉄骨が浮き出ていました。

例えばダヴィンチの『最後の晩餐』やラファエロの作品はサイズも大きく、陶板は相当な重量になるため、壁の強度だけでなく、取り付けは鉄骨でないと耐えられないとのことでした。

 

絵画には全て版権があり、ルーブル美術館やバチカン美術館、オルセー美術館、ゴッホ美術館、メトロポリタン美術館など世界的な美術館190館から名画の版権を得ましたが、その予算も建築費を大きく超えたと言われています。

訪れたらまずシスティーナ礼拝堂を全て模したシスティーナホールに圧倒されると思います。
まさにここが米津玄師がLemonをうたった場所なのです。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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