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大投手・村田兆治さんの悲報で考えた・空港での逮捕は妥当だったか?

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一生懸命に働き家庭を営み、普通に人生を送ってきた人にとって、日常生活のほんの一コマの行為を理由に突然、警察官に逮捕されたらどうだろう。恐らく頭はパニックに陥り人格が破壊されてしまうかもしれない。

とりわけ過去に輝かしい人生を送ってきた人にとって、筆舌に尽くし難いほどの屈辱かもしれない。

それくらい警察権力の行使というのは普通の人にとって『非日常』の重大なことなのだ。

さる9月23日、元ロッテの大投手、村田兆治さん(72)が、羽田空港の保安検査場で保安検査員の女性とトラブルになり、"女性の左肩を押した"として暴行の現行犯で逮捕される、残念な事件があった。

村田さんと女性のやり取りは見ていないから実際のところはわからない。
しかし疑問に感じたのは高齢でもあり逃げも隠れもしないであろう有名な村田さんを、果たして現行犯逮捕までする事案であったのか?ということだ。

村田さんはその後取材した記者や友人には『肩を押したが、絶対に暴行などしていない』と、ずっと語っていたようだ。
保安員とのトラブルの中、大勢の警察官が駆けつけ村田さんを取り囲み、逮捕となった。


なぜ任意じゃなかったのかと、元事件記者としても大いに疑問なのだ。

その村田さんだが数日前、悲報が届いた。自宅が火災となり、家の中で一酸化炭素中毒で亡くなった。
逮捕以来、ずっと悲痛な日々だったのは想像に難くない。

離島の少年たちに野球を教えることを晩年の生きがいにしていただけに、自身の逮捕が少年たちにどんな思いをさせたのか…恐らく思い悩んでいたはずだ。

徳島でも熱心に少年たちを指導してくれた

私は村田さんの名誉のためにも、空港での逮捕が果たして適切なものであったのか。もう一度、検証してあげるべきではないかと、考えるがどうだろう。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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