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大新聞より週刊文春が頑張る現実。いっそ内閣記者会に週刊誌記者を

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不倫取材がフリーランスの記者を鍛える?


週刊誌批判の際たるものは『芸能人のスキャンダルや不倫ばかり追いかけて、他にやることないのか』に、集約される。

これについては彼らに代わって釈明するが、彼ら週刊誌の記者、とりわけフリーランスの記者は芸能ネタであれ事件であれ、政治家のスキャンダルであれ、特ダネ求めてどこまでもいく。
知ってるフリーの記者はみんなスタンスはそうだ。

特ダネを書かなければメシが食えないし、いつ出版社と契約を切られるやもしれないからだ。そこが記事を書いても書かなくても高い給料が貰える大新聞の記者とは違うところだ。

そして良いライターは芸能ネタに強い。くだらないタレントの色恋沙汰や不倫ネタを追いかけるうちに、逞しく取材力をつけていくのだろう。

彼らはいつか社会を動かすジャーナリストを目指す

だから私は、彼らはいつか一流のジャーナリストとして花開く日のために日々、芸能ネタで鍛えているんだと、思っている。

実際、女性週刊誌の記者は昔からゴシップネタばかりと軽蔑されもしたが、とんでもない。
反骨のジャーナリストは女性自身や女性セブン、週刊女性など女性誌で取材力、筆力、胆力を鍛え、社会を動かすような記事を書くジャーナリストに成長した人は多い。

伝統的に意識は骨太い、女性週刊誌の記者たち

例えば文藝春秋に『田中角栄 その金脈と人脈』を書き、田中角栄元首相を追い詰めた立花隆さん。同じく田中元首相の愛人問題『寂しき越山会の女王』を発表し、徹底的に角さんを追い詰めた児玉隆也さん。

さらに社会派の代表的なルポライター鎌田慧さんとか、いずれも女性週刊誌の出身だ。

ここ数年、安保法制の問題などではこれら女性週刊誌が、他のどのメディアよりも骨太い企画を組み、徹底して反対の立場から論陣をはったのは、反骨のジャーナリスト魂を感じた。やはり伝統的なものなんだと。

内閣記者会に週刊誌記者を投入すれば政治は変わる

まあ、安倍政権への忖度報道ですっかり魂を抜かれてしまった大新聞の記者より、みんな遥かに優秀だ。

菅官房長官や広報に丸めこまれぐうの音も出ない内閣記者会に、週刊誌の記者を投入してみたらいい。
国民が知らされていないことがいっぱい出てくるはずだ。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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